資格試験勉強法 電験三種

     


電験三種合格体験記


58歳 リストラの逆境をバネに
肥後 陽介
58歳(平成8年度合格)
東京電気技術サービス勤務

 電験三種を受験するキッカケは,偶然に出会った「新電気」です.広報部長時代に知遇を得たオーム社雑誌部の方々を訪ねた折に「平成7年度電験三種試験問題と解答」の付録付「新電気」9月号を拝見しました.リストラによる役職定年を迎え,憂鬱な日々を過ごしていたときであり,「電験三種」のことが心に残りました.
 その直後,会社が受講奨励している通信教育案内の中に「電験三種受験コース」があり,調ベてみると私のような高年齢者が受講を終了し,雇用保険法施行規則の「中高年齢者等受講奨励金」を申請すれば受講料の半額,さらに会社からも奨励金3割が支給され,自己負担は2割で済むことがわかりました.
 11月から4月までの6か月間,工業高校卒業以来約40年ぶりの試験勉強に戸惑いながら,月1回の解答提出に努めました.幸いに提出した6回の平均点が90点以上で「優秀賞」をいただくことができました.
 こうなると欲が出て「電験三種」の本番を受験することに決め,5月連休明け以降本格的に勉強を開始しました.ただし,条件として
 (1)科目留保制度を利用し2年間で合格を目指す,
 (2)緊張感は持っても悲壮感は持たず気楽にやる,
 (3)週1〜2回の飲ミュニケーション,月1回位のゴルフは続ける,
 (4)平日は自宅で勉強せず帰宅途中の喫茶店で短時間に集中してやる,
 (5)主要な公式等は公式カードを作成して通勤途上の電車内で覚える,
 (6)土曜,日曜や夏休みの連休は自宅近くの図書館をフルに利用する,
ことにしました.
 教材は「新電気」はもちろん,オーム社発行の各種教本,通信教育のテキスト等を利用しました.また,6月に開催された「電験三種突破研究会」に参加した際,50点台の科目があっても合格の可能性がある話を聞き,努力すれば1年目の突破も不可能ではないことを知りました.
 試験当日は気負うこともなく落ち着いて問題に取り組めましたが,直後の自己採点では平均点53点とガックリ.しかし,その後の解答確認と「新電気」9月号の問題解答により,平均点64点と希望が出てきました.11月1日,官報でようやく自分の番号を確認することができました.難関の「電験三種」に,私のような高齢者が1年目で合格できたことは本当に幸運でした.
 間もなく定年を迎える年齢とリストラという環境にやや意気消沈していましたが,逆境をバネに挑戦した結果,元気を取り戻しました.今回の合格を機に27年間勤務した会社を平成8年12月末で退職し,平成9年3月からは電験三種を生かした仕事に就き,水を得た魚のように日々を過ごしております.

新電気1997年5月号掲載


私の電験必勝法
佐藤 義之
37歳(平成7年度合格)

 私は,電験三種に6回目の受験で,ようやく合格することができました.
 過去5回は,「まあなんとかなるだろう」とか,「仕事が忙しいんだからしかたがない」とかそういった気持ちが先行して,勉強も通りいっペんのことしかしていませんでした.
 しかし,これではいかんと思い,「今年は絶対に三種に合格するぞ」と,家族にも,会社にも宣言してしまったのです.これは,大変なことを言ってしまったかもしれないという後悔にも似た気持ちと,頑張るしかないという気持ちで勉強を始めました.
 始めて2か月目くらいまでは,復習もそこそこに,とにかく先へ進もうという気持ちが強く,いざ,最初へ戻るとほとんど忘れているというパターンの繰り返しでした.そこで,この勉強方法ではだめだと思い,勉強方法を根本的に変更し,復習に重点をおくように心がけたのです.
 そして,思いっきり参考書もオーム社出版の『電験三種問題の基礎研究』に変更し,勉強を始めました.  その勉強方法とは,まず初回に20ページ進んだら,翌日は,その20ペ−ジの復習を終了してから5ページ進む.そして3日目は,前日までの25ペ−ジの復習を終了してからまた5ページ進むというようにし,4回終了した分については,1週間後に5回目を行い,そこから2週間後に6回目,そして1か月後に7回目を行うというものです.
 このように進めていったところ,7回目についてはちょっと間をあけすぎたかなと思いましたが,意外なことに,90%以上覚えており,この勉強方法に間違いはないと確信しました.そして,5月末までには,1冊分の9割以上を覚えることができました.
 そこで,6月以降は過去10年分の問題を徹底的に反復練習を行い.8月中ごろまでには,どの科目も90点以上は取れるようになったので,今年は「絶対に取れるぞ」という気持ちで試験に臨みました.  しかし,機械でつまずき,時間が足りなくなってしまい,不安な気持ちのまま,11月2日の合格発表の日を待ちました.
 そして合格発表日.オーム社へ電話して「おめでとうございます.合格です」と言われたときは,今まで頑張ってきてよかったと思いました.今後もこの調子で,電験二種をめざしたいと思います.
 最後に,今年は海にもプールにも行けずにがまんして応援してくれた家族に感謝しております.

新電気1996年6月号より


明日は今日の積み重ね
神薗 文郎
34歳(平成7年度合格)

 私が電験三種を知ったのは,高校在学中でした.当時は電気工事士が目標であったので電験はその後と考えていました.
 社会人になって3,4年後,仕事に余裕ができてきたので,電験でも受けてみようかなと思い,まず,前準備として高圧電気工事士を受験して,その勢いで電験三種を受験したのですが,自分の力のなさを痛感しました.しかし,いつかは電験三種と心に念じていました.
 そして,平成6年3月,入社15年目にして,鹿児島から横浜へ転勤を命ぜられ,仕事の環境が,がらりと変わり忙しい中,電験三種受験の話があり,私もいつかはと思い続けていたので,軽い気持ちで受けました.結果は不合格でしたが,以前受けたときはまったく手も足も出なかったのが,今回はしっかり勉強すれば不可能ではないと手応えを感じました.
 9月から3月までは「短波ラジオ講座」を聞き,新電気の「電験三種講座シリ−ズ(合格宣言,HopStepJump等)」4年分を繰り返し学習し,4,5月は過去問題4年分を3回勉強しました.7,8月は予想問題に挑戦し,7パターンのうち5回が合格で,受験に対して自信を深めることができました.
 そして試験当日,試験会場に行くと受験者がごった返していたので,人が少なくなるまで会場で配布された受験直前公式ノ−卜に目を通しました.
 受験後,自己採点で理論と電力が60点以下であったので,全科目合格は危ないかと思っていましたが,合格発表翌日オーム社に問い合わせたところ「合格してますよ.おめでとう!」の声に心の中で「ヤッター」と叫びました.ついに長年の夢であった電気主任技術者の仲間入りができました.
 これから受験する方に参考までに私の勉強法を記載します.
 勉強時間:平日は20時〜23時まで,休日は講習会や図書館等を利用し,また,電気に関する講習会やイベントに参加し気分転換をはかった(東京電力の電力館や,電験三種突破研究会等).昼休みや通勤時間は公式帳をながめた.  最後に,合格できたのは私一人の力でなく,会社の方々や家族の協力のおかげだと思っております.誌面を借りてお礼の意味と,合格記念にと投稿させていただきました.どうもありがとうごきいました.

新電気1996年6月号より



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