日本ロボット学会ロボット工学セミナー
第65回シンポジウム
実用ロボット-誕生秘話と今後の展望
近年,ロボット技術への関心や期待は非常に高く,ロボットに関する研究・開発は世界中で盛んに行われ,その成果は飛躍的に進歩しています.しかし,ロボット技術を実用化し,広く普及させるためには,高度な技術の実現だけでなく,法規制・安全性・コストなど様々な問題を克服する必要があります.そこで本セミナーでは,既に実用化した,あるいは実用化を見据えたロボットについて,開発中に直面した問題や課題,克服事例の紹介と市場における今後の展望を解説頂きます.
※本シンポジウムは第29回日本ロボット学会学術講演会に連動して,前日に芝浦工業大学にて開催します。
■日時
2011年9月6日(火) 10:30-18:00
■会場
芝浦工業大学 豊洲キャンパス 交流棟401
(〒135-8548 東京都江東区豊洲3-7-5)
アクセス:http://www.shibaura-it.ac.jp/about/pdf/access_toyosu.pdf
東京メトロ有楽町線豊洲駅1aまたは3番出口から徒歩7分,ゆりかもめ豊洲駅から徒歩9分,JR京葉線越中島駅2番出口から徒歩15分
■定員
80名(定員になり次第締め切ります)
■参加費
会員/協賛学会員8,400円,学生(会員,非会員問わず)4,200円,会員外12,600円(税込)
■オーガナイザー
日高 洋士氏(富士通研究所),十倉 征司氏(東芝)
■講演内容
10:30-10:35 開会挨拶・講師紹介
10:35-11:15
第1話 ロボット市場の現状と次世代ロボット普及への課題
社団法人日本ロボット工業会 専務理事 冨士原寛氏
現在ロボット市場の大半は産業用ロボットである.国際ロボット連盟の統計によれば,2009年末に全世界で稼働している産業用ロボットは102万台で,年間出荷台数は10万台を超える.他方,サービスロボットの販売は,家庭用の掃除ロボットや娯楽ロボットを除くと累計でも8万台未満である.政府は,我が国のロボット産業は2035年に9.7兆円まで市場拡大し得るとの予測を示し,産業構造ビジョン2010においてロボット産業を戦略5分野の一つに位置づけた.しかし,現状を見る限りその水準の達成は容易ではない.本講演では,次世代ロボットの普及促進上の課題について述べる.
11:15-12:15
第2話 ロボット掃除機 ヒット商品の裏側
セールス・オンデマンド株式会社 取締役 徳丸順一氏
「Change the world. われわれの技術で世界を変える」というマサチューセッツ工科大学(MIT)発のロボット開発ベンチャー アイロボット社の理念の元,2002年に誕生し米国で大ヒットしたロボット掃除機「ルンバ」.これまで存在しなかった家庭用ロボットカテゴリー商品であるルンバは,日本では当初消費者からまったく受け入れられなかった.そのハードルをひとつひとつ,どのように乗り越えて,日本のマーケットに根付かせていったか,また日本の消費者のパーセプション変化を,アイロボット社,及びルンバ以外のアイロボット社のロボット達と共に紹介する.
12:15-13:15 休憩(昼食)
13:15-14:15
第3話 大和ハウスのロボット事業と実用化に向けた課題
大和ハウス工業 ロボット事業推進室長 田中一正氏
大和ハウスでは,生活支援ロボットのプロバイダーとして又メーカーとして,人のためになり社会が必要とするロボットの普及に注力し,ひとが心豊に生きる社会を目指している.そんな日本の社会に必要なものを三点あげると,一点目が障がい者・高齢者の自立を支援するロボット技術である.当社が販売している人支援ロボットスーツ「HAL」(Hybrid Assistive Limb),メンタルコミットロボット「パロ」などがそれである.二点目は女性・高齢者の社会進出支援(生産重作業支援).三点目は居住環境内でのIRT技術の導入(見守り・健康管理・家事支援・省エネなど)である.これらの話題に加え,住宅メーカーとして開発した建物点検診断補修ロボットを紹介する.
14:15-15:15
第4話 医療福祉ロボットシステムの実用化の開発現場
パナソニック(株) ロボット事業推進センター 主事 高橋里枝氏
高齢社会のくらしに向けて,パナソニックでは医療福祉ロボットシステムの事業化に挑んでいる.一人ひとりのいきいきとした毎日や医療・介護施設の良好な経営への貢献を目指し,ケアを必要とする人の自立や,ケアを提供する人のケア業務を支援するロボットシステムをこれまで開発してきた.開発の中で,ケア当事者の困りごとの解決案を形にしただけのものから真に望まれるものへと前進するために行ってきた,構想検討や有用性検証,安全性やユーザビリティの追求,ソリューションの考え方の深堀りなど,具体的な取組について紹介する.
14:15-15:30 休憩
15:30-17:00
第5話 役立つロボット作りを目指して
株式会社テムザック 代表取締役 高本陽一氏
実用ロボットは新産業であり,技術開発はもちろんのこと,拡販ひとつをとっても,白地図すらない白紙である.テムザックは,それでも過去にも現在にもない未来を創造しようと企んでいる.これまでに,レスキューロボット,受付案内ロボット,家庭用お留守番ロボットなど約30種類のロボットの開発を手がけ,ユーザの要望に応えてきた.これらのロボット開発を例に,実用化に向けた取組みを紹介する.
17:00-17:05 閉会挨拶
<展示デモ>
12:15-13:15,17:05-18:00
昼食休憩時間および講演終了後,第2話?第5話に関連するロボットの動展示・操作体験・ビデオ展示を実施致しますので,講演とあわせてご覧下さい.
■問い合わせ先
一般社団法人 日本ロボット学会 ロボット工学セミナー係
〒113-0033 東京都文京区本郷2-19-7 ブルービルディング2階
TEL 03-3812-7594 FAX 03-3812-4628
seminar[at]rsj.or.jp ※[at]を@に置換えて下さい。
http://www.rsj.or.jp/events/Seminar/2011/RSJ_Sympo_65.htm
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