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フェア・イベント

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第115回ロボット工学セミナー『構成技術の変革から考える5年、10年後先のロボティクスの未来』(7/19開催)

フェア・イベント (2018/05/09)

第115回ロボット工学セミナー『構成技術の変革から考える5年、10年後先のロボティクスの未来』 が、2018年7月19日(木)に開催されます。

セミナー口上

近年、ロボティクスの基盤技術である製造、エレクトロニクス、制御、機構設計方法などの分野で凄まじい技術革新が起こっている。例えば、3Dプリンティングを含めたラピッドプロトタイピングの長足の進歩をはじめ、フィルムや紙に回路や素子を印刷する技術が身近になりつつある。ものづくりのオープンソース化、民主化も確実に起こっており、今後ロボットを用いた社会問題への取り組み方も大きく変わるだろう。本セミナーでは、関連分野の研究者やスタートアップの創業者を招き、これら近い将来起こる技術革新を前提として、未来のロボティクスについて考える。


構成技術の変革から考える5年、10年後先のロボティクスの未来
開催日
2018年7月19日(木)10:30~16:35(開場10:00)
開催地
東京大学 本郷キャンパス 武田先端知ビル 5F 武田ホール (東京都文京区本郷7-3-1)
東京大学 [本郷キャンパスマップ(武田先端知ビル)]
東京大学武田先端知ビル VDECへのアクセスのご案内
最寄り駅:
「根津駅」(千代田線)徒歩5分
「東大前駅」(南北線)徒歩10分
「本郷三丁目駅」(丸ノ内線、大江戸線)徒歩15分
「弥生2丁目」(都営バス上60(上野-大塚駅前))徒歩1分
定員
会場参加:150名、ネット配信参加:20名
(どちらも先着順、定員になり次第締め切ります)
オーガナイザー
梅舘 拓也(東京大学)
講演内容
開会挨拶・本セミナーの趣旨説明

第1話 ロボットはどの様に進化しデザインされるか?
オートデスク株式会社 塩澤 豊

 ロボットは決して新しいモノでは無く、製造業の工場では何年も前から活用されている。その多くは省力化のためで決められた事をロボットに効率的にやらせるために、ハード、ソフトの両面で技術進化が進んで来た。昨今では、画像解析や機械学習などにより状況を判断し仕事をこなす様になっている。これらの技術が、我々の家庭へも進出し始めている。また、クラウドやAIに代表されるテクノロジーの進化により、製品開発の方法が変化してきている。この動きは、ロボットのデザインにも影響を及ぼすはずである。ここでは、Autodesk社での取り組みや、弊社顧客の事例を紐解き、今後どの様なロボットが出現するのかを予想してみる。

第2話 フレキシブルプロダクション方式による設計・製造の革命
エレファンテック株式会社 清水 信哉

 ソフトウェアが爆発的に世界に広がった理由の一つは、その開発・デプロイのハードルの低さからくる、開発の多様性である。それに比べてロボットをはじめとするハードウェアの世界では、開発のハードルが高く、また一度作ってしまうと修正にも大きなコストがかかることから、世界全体で見た「試行錯誤の回数」が伸びていかないというのが、ソフトウェアのように多様な製品が生まれない理由の一つである。その問題に対し、エレファンテックが展開しているFPC印刷技術と、それを用いたフレキシブルプロダクション方式、それを用いてこれまで不可能だった製品開発を可能にした例などを紹介する。

第3話 3Dプリンタによるロボット作りプロセス革命
MagnaRecta,Inc. 加藤 大直

 ハードウェアの開発を行う上で高速に試作造形を可能にする3Dプリンタは小型化と低価格化を経て更にハードウェア開発の敷居を下げることに大きく貢献しているが、その一方で近年3Dプリンタの本質は変貌を遂げようとしている。我々を取り巻く製造産業の殆どは固い素材や単一の素材を繰り返し生産し、またそれらを組み合わせる方法の上で成り立っているのに対し、これまで造形用として認知されていた3Dプリンタはソフトウェアと素材の多様化により、固形物の再現という単一の機能から、柔軟性、水溶性、熱可塑性等の複次的な機能を有することが可能になった。既存生産技術の上で開発された物の類似性と停滞性に対してMagnaRectaは3Dプリンタやデジタルファブリケーション機器を固形物を生産するための造形器機としてではなく、ソフトロボティクス、有機物の再現、機能の複合等を生産可能にするツールオブツールを紹介する。

第4話 生物を通して読み解く形態と機能の関係性
東京大学 野下 浩司

 生物の「かたち」は共通する物理的制約と異なる生息環境の中で進化し、ゲノムにコードされた多様なかたちが発生プロセスを経て形成される。これらのプロセスをそれぞれ進化-デザイン、発生-製造と対応させれば、実社会へも役立つ技術として活用できる。例えば、バイオミメティクスとして知られる分野は生物の構造や行動に着目し、新たな材料や効率的な機構を設計・実現している。近年の計測技術の発展は生物のかたちの定量的評価を加速し、工業デザインやロボット設計へのフィードバックを可能にするだろう。ここでは、ある物理的制約の中で効率的な形態とは何かを探るバイオメカニクス的研究や自己複製・自己修復的機能としての形態形成に関する研究の例を紹介したい。

第5話 オープンフラットフォームが導く新たな物造りのエコシステム
東京大学 ソン ヨンア

 材料の多様化と製造方法のオープン化に伴い、設計できる物の種類と自由度が格段に増えて来ている。その可能性をより一般の人にも広げていくための情報網の構築が行われている。ソフトウェアのオープン化だけでなく、ハードウェアでもオープン化の流れが来ている。その中で見えて来た物造りの可能性と広がりを紹介する。


参加申込は下記WEBページにアクセスの上、手続きをお願い致します。
第115回 構成技術の変革から考える5年、10年後先のロボティクスの未来 (7/19開催)


本件に関する連絡先
一般社団法人 日本ロボット学会 ロボット工学セミナー係
〒113-0033 東京都文京区本郷2-19-7 ブルービルディング2階
TEL 03-3812-7594 FAX 03-3812-4628
seminar[at]rsj.or.jp([at]を@に置き換えてください)