内容紹介
エネルギー環境管理システムを数理統計で実践!
オフィスの消費エネルギーの約半分を占める空調エネルギーの消費効率をあげるなどの効果的対策が望まれている。
本書は、上記の課題に対して必要と考えられるビルの室内環境、エネルギー消費量および空調設備・自動制御の分析に関して数理統計を使って具体的な適用方法を解説する。
このような方におすすめ
ビルの空調設備設計技術者
ビルの空調設備管理技術者
建築・環境学部の学生
目次
主要目次
第1章 統計の基礎
第2章 数理モデルの基礎
第3章 ビルの空調環境とエネルギー消費量
第4章 空調設備の効率的運用
第5章 機器の保全と空調システムの異常診断
第6章 設備の更新計画
詳細目次
はじめに
第1章 統計の基礎
1.1 基礎統計
1.1.1 平均、分散
1.1.2 回帰直線、相関係数
1.2 統計解析の手法
1.2.1 推定、検定
1.2.2 ベイズ統計
第2章 数理モデルの基礎
2.1 線形計画法とAHP
2.1.1 線形計画法
2.1.2 AHP
2.2 信頼性解析
2.2.1 信頼性について
2.2.2 信頼度と故障率
2.2.3 故障率の分布
2.2.4 ワイブル分布
2.2.5 保全性
2.2.6 FMEAとFTA
2.2.7 信頼性モデル
2.3 仮想市場評価法
2.3.1 環境・サービスの価値を経済的に評価する手法
2.3.2 CVMの概要
2.4 知識ベース処理
2.4.1 知識の表現と推論
2.4.2 プロダクションシステム
2.4.3 プロダクションシステムによる問題解決
2.4.4 異常検知診断システムへの適用
2.5 経済性工学
第3章 ビルの空調環境とエネルギー消費量
3.1 室内環境経済性評価
3.1.1 居住者による室内環境意識と価値
3.1.2 仮想市場評価法による価値評価
3.2 エネルギー消費実態調査
3.2.1 エネルギーベンチマーキング
3.2.2 エネルギー消費量の予測と補正
第4章 空調設備の効率的運用
4.1 省エネルギー制御
4.1.1 性能評価指標と省エネルギー手法
4.1.2 自動制御、高効率機器による省エネルギー効果
4.2 熱源設備運用の効率化
4.2.1 線形計画法による運用費とCO2排出量の最小化
4.2.2 AHPによる熱源設備運用の多目的評価
第5章 機器の保全と空調システムの異常診断
5.1 保全の評価
5.1.1 フィールドデータの分析による製品寿命の算出
5.1.2 ベイズ統計による自動制御機器の不良率分析
5.2 運転データによる異常検知診断
5.2.1 空調システムの異常分析事例
5.2.2 知識ベースによる異常診断手法
第6章 設備の更新計画
6.1 設備の経済寿命
6.1.1 建築設備の保全
6.1.2 エネルギー消費・更新の関係
6.1.3 設備更新時期算出手法
6.1.4 エネルギー機器の更新時期算出例
6.2 リニューアル評価
6.2.1 AM法によるコスト・ベネフィット分析
6.2.2 LCCと影響度を考慮した拡張AHPの適用
付表
A.1 標準正規分布表
A.2 t分布表
A.3 カイ2乗分布表
索 引
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