内容紹介
複雑なルーティング技術の解説書をマスタリングシリーズで刊行
本書は複雑なインターネットルーティング技術をわかりやすく説明した書籍。教科書として初学者が安心して学べるように、図や例を多用しながら体系的な構成と一般的な用語を用いて解説するもの。
このような方におすすめ
・ネットワークの運用にかかわる技術者
・学生や研究者
目次
主要目次
第1章 ルーティングの基礎
第2章 RIP
第3章 OSPF
第4章 BGP
第5章 VRRP
詳細目次
■第1章 ルーティングの基礎
1.1 ルーティングを学ぶ準備
1.1.1 IPによるパケットの配送
1.1.2 直接接続されたネットワークでの通信
1.1.3 ARP(Address Resolution Protocol)
1.1.4 ブロードキャストドメイン
1.2 ルーティングとIPアドレス
1.2.1 ルーティングの概念
1.2.2 IPアドレスの構造とネットワーク
1.3 ルーティングの基礎
1.3.1 IPアドレスに基づくルーティング
1.3.2 ルーティングテーブル
1.3.3 ルーティングテーブルを使ったパケットの転送
1.4 ルーティングプロトコルの役割
1.4.1 ダイナミックルーティングとスタティックルーティング
1.4.2 ルーティングプロトコルのアルゴリズム
1.4.3 ディスタンスベクタ方式
1.4.4 リンクステート方式
1.5 ルーティングプロトコルの種類
1.5.1 IGPとEGP
1.5.2 主なルーティングプロトコルの特徴
1.5.3 複数のルーティングプロトコルの協調
■第2章 RIP
2.1 RIP の概要
2.1.1 RIPはディスタンスベクタ方式のプロトコル
2.2 RIPの特徴
2.2.1 RIPv1とRIPv2 に共通の特徴
2.2.2 RIPv2で追加された機能
2.2.3 RIPが広く使われている理由
2.3 RIPv1
2.3.1 RIPv1パケットのフォーマット
2.3.2 RIPパケットの送信
2.4 レギュラーアップデート
2.4.1 レギュラーアップデートの動作
2.4.2 レギュラーアップデート受信時の動作
2.4.3 RIPv1におけるサブネットの扱い
2.4.4 最適な経路の選択
2.4.5 レギュラーアップデートの具体例
2.4.6 RIPにおける構成の限界
2.5 経路情報の削除
2.5.1 トリガードアップデート
2.6 経路情報のループの回避
2.6.1 スプリットホライズンとポイズンドリバースの具体例
2.6.2 避けられない無限カウント
2.7 RIPv2
2.7.1 RIPv2パケットフォーマット
2.7.2 RIPv2で拡張された機能
2.8 RIP 利用時の注意点
2.8.1 帯域を意識しない経路の選択
2.8.2 大規模ネットワークへの対応
2.8.3 NBMA ネットワークにおけるRIPの利用
2.8.4 サブネットマスクの扱い
■第3章 OSPF
3.1 OSPFの概要
3.1.1 OSPFはリンクステート方式のプロトコル
3.1.2 OSPFの特徴
3.1.3 OSPFのルーティングメトリック
3.1.4 ルータの識別
3.2 OSPFのパケット
3.2.1 共通パケットヘッダ
3.2.2 Helloパケット
3.2.3 Database Descriptionパケット
3.2.4 Link State Requestパケット
3.2.5 Link State Updateパケット
3.2.6 Link State Acknowledgmentパケット
3.2.7 LSA(Link State Advertisement)
3.3 OSPFの基本動作
3.3.1 ネイバーの発見と維持
3.3.2 アジャセンシーと代表ルータ
3.3.3 代表ルータの選定
3.3.4 LSDBの初期同期
3.3.5 ネイバーの状態
3.3.6 LSAのフラッディング
3.3.7 ネットワークタイプ
3.4 ルーティング計算
3.4.1 LSDBグラフ
3.4.2 Router-LSA
3.4.3 Network-LSA
3.4.4 Router-LSAとNetwork-LSAの関係
3.4.5 LSDBの例
3.4.6 最短パスツリーの構築
3.4.7 ルーティング情報の計算
3.5 エリア間ルーティング
3.5.1 エリア境界ルータ
3.5.2 エリアID
3.5.3 エリアの構造
3.5.4 Summary-LSA
3.5.5 エリア間経路の計算
3.5.6 エリア間経路の計算例
3.5.7 経路の集約
3.5.8 エリアの分断
3.5.9 仮想リンク
3.6 外部ルーティング
3.6.1 AS境界ルータ
3.6.2 AS-External-LSA
3.6.3 外部経路のパスコスト
3.6.4 メトリックタイプ
3.6.5 外部経路の計算
3.6.6 外部経路の計算例
3.6.7 フォワーディングアドレス
3.7 特殊なエリア
3.7.1 Stubエリア
3.7.2 NSSA(Not-So-Stubby Area)
3.8 OSPFの拡張
3.8.1 Optionsフィールド
3.8.2 Opaque-LSAオプション
3.8.3 Opaque-LSAを利用した拡張機能
■第4章 BGP
4.1 BGP の概要
4.1.1 BGPはパスベクトル方式のプロトコル
4.1.2 BGPの特徴
4.1.3 ASとAS番号
4.2 BGP の基本動作
4.3 BGP のパケットフォーマット
4.3.1 BGP ヘッダ
4.3.2 タイプ1. OPENメッセージ
4.3.3 タイプ2. UPDATEメッセージ
4.3.4 タイプ3. NOTIFICATIONメッセージ
4.3.5 タイプ4. KEEPALIVEメッセージ
4.3.6 タイプ5. ROUTE-REFRESHメッセージ
4.4 BGP ピアについて
4.4.1 BGP のピアタイプ(EBGPとIBGP)
4.4.2 BGP ピアのステータス(FSM:Finite State Machine)
4.5 パス属性について
4.5.1 パス属性のカテゴリ
4.5.2 タイプ1. ORIGIN属性
4.5.3 タイプ2. AS_PATH属性
4.5.4 タイプ3. NEXT_HOP属性
4.5.5 タイプ4. MED(Multi-Exit-Discriminator)属性
4.5.6 タイプ5. LOCAL_PREF属性
4.5.7 タイプ6. ATOMIC_AGGREGATE属性
4.5.8 タイプ7. AGGREGATOR属性
4.5.9 タイプ8. COMMUNITY属性
4.6 最適な経路の選択
4.6.1 BGP-RIB
4.6.2 ベストパス選定プロセス
4.7 経路情報のアナウンスにおけるルール
4.7.1 ベストパスをアナウンス元に戻さない
4.7.2 ベストパスのみをアナウンス
4.7.3 IBGP経由の受信経路を他のIBGPピアにアナウンスしない
4.8 トラフィックコントロール
4.8.1 パス属性の操作
4.8.2 出力トラフィックのコントロール
4.8.3 入力トラフィックのコントロール
4.9 運用と構築時の注意点
4.9.1 ルータIDの固定
4.9.2 ネクストホップアドレスの解決
4.9.3 集約経路の作成とアナウンス
4.9.4 ポリシーの反映
4.9.5 IBGPフルメッシュ問題
4.9.6 ループバックインタフェースを利用したIBGPピアリング
4.9.7 Deterministic-medオプション
4.9.8 フラップダンプニング
4.9.9 BGPの拡張機能
■第5章 VRRP
5.1 VRRPの概要
5.1.1 VRRP導入の背景
5.1.2 VRRPの特徴
5.2 VRRP の基本動作
5.2.1 基本的なVRRPの例
5.2.2 仮想ルータのMACアドレス
5.3 VRRP パケット
5.3.1 パケットフォーマット
5.3.2 VRRPパケットの受信
5.3.3 VRRPパケットの送信
5.4 VRRP のプロトコルステータス
5.4.1 初期化プロセス
5.4.2 マスタールータの動作
5.4.3 バックアップルータの動作
5.5 マスタールータの決定
5.5.1 優先度による決定
5.5.2 切り戻し時のマスタールータの決定
5.6 VRRPの構成例
5.6.1 代表アドレスによるVRRP構成
5.6.2 ロードバランス構成
5.6.3 N+1構成
5.7 ダイナミックルータ検出メカニズム
5.7.1 ダイナミックルーティングプロトコル
5.7.2 IRDP
5.7.3 DHCP
索引
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