内容紹介
基礎から始めて必ず修得できる教科書・自習書の決定版
本書は、長年にわたり全世界で教科書や自習書として広く利用され、定評を得ている米国McGraw-Hill社のSchaum's Outline Seriesの日本語翻訳版である。工学系に必要な熱力学を、流れの過程を中心に、定常流のエネルギー方程式とその応用、実際の流れ過程における理想的な仕事と損失について解説し、例題解説と演習問題を通して確実に知識が得られるように構成されている。
このような方におすすめ
大学、短大、高専の物理、化学、機械工学科などの学生および教官の方
目次
主要目次
1章 基本概念と第一原理
2章 熱力学第二法則
3章 熱力学の数学的定式化
4章 純物質の状態量
5章 PVT系の状態方程式と対応状態の相関
6章 流れ過程の熱力学
7章 実在の流れ 仕事とエントロピーの分析
確認テスト
付録
詳細目次
1章 基本概念と第一原理
1.1 基本概念
1.2 力学的仕事
1.3 他の型の熱力学的仕事
1.4 熱
1.5 可逆性
1.6 熱力学第一法則
1.7 エンタルピー
1.8 表示法
1.9 熱容量
2章 熱力学第二法則
2.1 第一法則と第二法則の公理的記述 エントロピー
2.2 熱機関とヒートポンプ
2.3 理想気体とヒートポンプ
2.4 理想気体に対するCarnotサイクル
2.5 エントロピーと平衡
3章 熱力学の数学的定式化
3.1 完全微分と状態関数
3.2 2つの独立変数をもつ系に対する変換関係
3.3 Legendre変換
3.4 成分の変わりうるPVT系に対する変換関係
3.5 組成一定のPVT系に対する状態量の関係
3.6 閉じた不均一系における平衡の達成
4章 純物質の状態量
4.1 純物質のPVT挙動
4.2 純物質の相変化 Clapeyronの式
4.3 蒸気圧と潜熱
4.4 2相系の状態量
4.5 固体と液体の体膨張率と等温圧縮率
4.6 固体と液体の熱容量
4.7 気体の熱容量
4.8 PVT系の残留状態量
4.9 PVT系に対する熱力学的な図と表
5章 PVT系の状態方程式と対応状態の相関
5.1 状態方程式の定式化
5.2 ビリアル状態方程式
5.3 経験的な状態方程式
5.4 対応状態の相関
演習問題
補充問題
6章 流れ過程の熱力学
6.1 閉じた系に対するエネルギー方程式
6.2 定常流に対するエネルギー方程式
6.3 一般的なつりあいの式
6.4 定常流過程への応用
6.5 力学的エネルギーのつりあい
演習問題
補充問題
7章 実在の流れ 仕事とエントロピーの分析
7.1 理想仕事
7.2 損失仕事
演習問題
補充問題
確認テスト
付録A 変換因子
付録B 気体定数の値
付録C 臨界定数とアセントリック因子
補充問題解答
索引
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