内容紹介
テラヘルツ波技術を豊富な応用事例とともに解説!
本書は、高周波数帯の電磁波を活用した最先端技術の一つであるテラヘルツ技術とその周辺分野の研究開発に携わる技術者、研究者に向けた専門書。
特にテラヘルツ技術の基礎理論と要素技術を詳細にわたって解説した後、各種応用分野ごとに実際の適用例を紹介し、研究課題、標準化の問題、今後の展望までを解説している。
このような方におすすめ
テラヘルツ技術の応用分野で研究開発を行っている企業の技術者,研究者
目次
主要目次
第1章 注目されるテラヘルツ技術
第2章 テラヘルツ光源
第3章 テラヘルツ検出技術
第4章 テラヘルツ分光・イメージングシステム
第5章 テラヘルツ情報通信基盤技術
第6章 テラヘルツ周辺基盤技術
第7章 テラヘルツ情報通信
第8章 安全・安心社会のキーテクノロジー
第9章 バイオ・メディカル応用
第10章 次世代半導体・ナノ材料分析技術
第11章 環境・宇宙天文科学におけるテラヘルツ技術
第12章 研究課題と開発ロードマップ
第13章 テラヘルツ技術の標準化
付録 用語解説
詳細目次
第1章 注目されるテラヘルツ技術
1.1 未開拓領域“テラヘルツ” 帯
1.2 テラヘルツ研究の歩みと最近の進展
1.3 テラヘルツテクノロジーの新展開
1.4 応用が見込まれる分野
1.5 本書構成
第2章 テラヘルツ光源
2.1 テラヘルツ光
2.2 光電荷発生による半導体からのテラヘルツ波発生
2.3 パラメトリック発生・差周波発生
2.4 テラヘルツ帯量子カスケードレーザ
2.5 p型ゲルマニウムレーザ(p-Ge Laser)
2.6 新しいデバイス技術
2.7 フォトミキシング技術
2.8 大型テラヘルツ光源施設
2.9 光源まとめ
第3章 テラヘルツ検出技術
3.1 テラヘルツ電磁波検出
3.2 THz-TDS用検出器
3.3 ショットキ・バリア・ダイオード
3.4 量子型検出器
3.5 超伝導検出器
3.6 ボロメータ・焦電素子
第4章 テラヘルツ分光・イメージングシステム
4.1 テラヘルツ分光システム
4.2 時間領域テラヘルツ分光システム
4.3 全反射分光分析技術
4.4 フェムト秒レーザ励起テラヘルツイメージングシステム
4.5 パラメトリック光源を用いたテラヘルツ分光・イメージングシステム
第5章 テラヘルツ情報通信基盤技術
5.1 情報通信革命への基盤形成
5.2 超高速半導体集積回路
5.3 超伝導集積回路技術
5.4 テラビット光通信
5.5 光信号処理技術
5.6 光-電気(テラヘルツ)信号変換技術
5.7 テラヘルツ無線通信
5.8 準光学集積回路技術
第6章 テラヘルツ周辺基盤技術
6.1 様々な要素技術
6.2 低温成長GaAs(LT-GaAs)
6.3 非線形光学結晶
6.4 UTC-PD
6.5 フェムト秒レーザ光源
6.6 テラヘルツ計測
第7章 テラヘルツ情報通信
7.1 情報通信革命
7.2 超ブロードバンドが切り拓く未来IT社会
7.3 光通信の未来
7.4 テラヘルツ無線のインパクト
7.5 高速ネットワークノードの革新
7.6 将来を握る計測技術
第8章 安全・安心社会のキーテクノロジー
8.1 テラヘルツ技術が拓く安全・安心社会
8.2 凶器・爆発物検知
8.3 郵便物の安全検査
8.4 バイオメトリクス
8.5 管制用レーダシミュレータ
8.6 農と食の安心と品質向上
第9章 バイオ・メディカル応用
9.1 バイオ・メディカルへの新展開
9.2 バイオチップ:DNAラベルフリー検出
9.3 生細胞イメージング
9.4 臨床検査
9.5 低侵襲計測・治療
9.6 診断薬検知
9.7 医薬品検査
第10章 次世代半導体・ナノ材料分析技術
10.1 半導体・ナノ材料へのインパクト
10.2 半導体ウェハ評価
10.3 レーザテラヘルツ放射顕微鏡
10.4 ナノ材料・新材料
10.5 その他の電子材料分析
第11章 環境・宇宙天文科学におけるテラヘルツ技術
11.1 環境・宇宙天文先端環境計測
11.2 環境リモート・センシング
11.3 量子カスケードレーザによる大気ガス計測
11.4 大規模電波望遠鏡「アルマ」
11.5 超伝導センサによる天文観測
11.6 赤外線天文学
第12章 研究課題と開発ロードマップ
12.1 テラヘルツ技術の早期活用に向けた研究開発戦略
12.2 テラヘルツセンシング・分析システム開発の展望
12.3 情報通信応用の展望
第13章 テラヘルツ技術の標準化
13.1 急がれるテラヘルツ技術標準化研究
13.2 電磁環境両立性(EMC)
13.3 テラヘルツ標準
13.4 データベース整備への課題
付録 用語解説
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