内容紹介
フォトニクス研究への実用的入門書!
現在、大学や企業の研究機関では、フォトニクスの研究・開発が、ナノ領域での利用の追求により電子工学分野だけでなく生命や化学などの幅広い分野に広がりを見せている。
本書は、2003年McGraw-Hill社から出版されたものの翻訳版。光と電子の境界領域を周波数(波長)とエネルギー、運動量からアプローチするとともに、実験や測定をベースにして電子や光子の量子力学的振る舞いを解説している。
このような方におすすめ
・フォトニクス関連の研究をテーマとする学部学生・院生
・光デバイス・医療機器メーカ、研究機関の研究開発担当者
・大学や大学院で上記テーマを担当する教員
目次
主要目次
第I部 基本の概念
第1章 はじめに
第2章 電子と光子
第II部 光デバイス
第3章 フォトダイオード
第4章 ダイオードの電気応答時間
第5章 光伝導
第6章 発光ダイオード
第7章 レーザ
第III部 高度な話題
第8章 レーザダイオードの直接変調
第9章 光ファイバと光ファイバ増幅器
第IV部 実験室での光デバイス評価
第10章 フォトニクスの測定
第11章 フォトニクスの実験:実験室でのデバイス評価
詳細目次
第I部 基本の概念
第1章 はじめに
第2章 電子と光子
2.1 まえがき
2.2 基本的な関係式
2.3 光子の性質
2.4 電子の性質
2.5 簡単な歴史
2.6 固体中の電子の振る舞い
2.7 まとめ
第II部 光デバイス
第3章 フォトダイオード
3.1 まえがき
3.2 フォトダイオードの電流・電圧の関係式
3.3 フォトダイオードの動作:光電流モードと光起電力モード
3.4 フォトダイオードの特性
3.4.1 スペクトル応答
3.4.2 量子効率
3.5 まとめ
第4章 ダイオードの電気応答時間
4.1 まえがき
4.2 フォトダイオードの応答時間のモデル化
4.3 拡散時間
4.4 ドリフト
4.5 抵抗・容量応答時間
4.6 順方向バイアスにおけるダイオードの静電容量
4.7 ダイオード静電容量とキャリア密度の測定
4.8 発光ダイオードへの応用
4.9 まとめ
第5章 光伝導
5.1 まえがき
5.2 伝導度と移動度
5.3 利得と帯域幅
5.4 光伝導の設計
5.5 写真フィルムと光伝導
5.6 増感
5.7 まとめ
第6章 発光ダイオード
6.1 まえがき
6.2 過剰キャリヤの再結合――光の直接発生
6.3 光のエネルギースペクトル
6.4 量子効率
6.5 専門家を凌ぐ:効率向上策の新しい思考
6.6 応答時間
6.7 定常的な入力電流とLED光出力パワー
6.8 発光ダイオードの立上り時間
6.9 まとめ
6.10 重要な概念の復習
第7章 レーザ
7.1 まえがき
7.2 増幅器とフィードバック
7.3 自然放出と誘導放出
7.4 光利得
7.5 反転分布の実現
7.6 光フィードバック――レーザを作る
7.7 しきい値――一線を越える
7.8 実話
7.9 まとめ
第III部 高度な話題
第8章 レーザダイオードの直接変調
8.1 まえがき
8.2 電流変調時のレーザダイオードの時間依存特性
8.3 まとめ
第9章 光ファイバと光ファイバ増幅器
9.1 まえがき
9.2 ガラス
9.3 光ファイバ工学
9.4 光ファイバによる導波
9.5 もっと容量を
9.6 光増幅器
9.7 まとめ
第IV部 実験室での光デバイス評価
第10章 フォトニクスの測定
10.1 まえがき
10.2 レンズ
10.3 モノクロメータと分光器
10.4 回折格子
10.5 反射鏡
10.6 分光器/モノクロメータシステム
10.7 ロックイン増幅器
10.8 チョッパ
10.9 光子検出器
10.10 カーブトレーサ
10.11 まとめ
第11章 フォトニクスの実験:実験室でのデバイス評価
11.1 まえがき
11.2 フォトダイオードとLEDの電流・電圧特性
11.3 ロックイン増幅器を使う検出
11.4 モノクロメータと分光器を使う光測定
11.5 発光ダイオードの光特性
11.6 デバイスの静電容量
11.7 レーザの特性
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