早稲田大学、広島大学の医工連携により開発された密着型歩行補助装置「RE-Gait(リゲイト)」10/17より発売開始

10月4日、介護施設の運営展開と医療機器・福祉用具販売を手がける株式会社オリジンは、早稲田大学理工学術院大学院情報生産システム研究科 田中栄一郎教授と広島大学大学院医歯薬保険学研究員 弓削類教授株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズの共同研究成果を使って開発された密着型歩行補助装置「RE-Gait(リゲイト)」を10月17日より発売すると発表した。販売の対象は医療機関や福祉施設となる。

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「RE-Gait」を装着した状態。上の写真ではズボンの上から装着しているが、下の写真のように装着するのが通常だろう。

RE-Gaitは足首の関節をサポートすることで、正常歩行に導くことができる。装着器具は足首のみの装着で、スボンの裾に収まる程の大きさ(約W300×D140×H365mm)、片足で約1kgという超軽量(腰に装着する制御ボックスは別で、こちらの重量は900g)が特徴。サイズは足のサイズ(靴のサイズ)に応じて展開されており、S(20?22cm)、M(23?25cm)、L(26?28cm)の3サイズ。靴底(足の指の根元が当たる部分と、かかとが当たる部分)にセンサーが搭載されており、ここから取得するデータをもとに最適な歩行プログラムを設定する。主な対象は脳卒中後の片麻痺患者。片麻痺患者の場合、麻痺のない片方の足は正常な歩行動作ができることもあり、麻痺のない足の歩行動作に合わせるかたちで、麻痺した足のアシストプログラムをタブレットで設定する。設定したプログラムの歩行パターンを足裏の地面の接地状態に応じて、装着器具が歩行中の足首の動作を補助、適切なタイミングでつま先の上げ下ろしができるようにする。
歩行補助プログラムを設定するソフトウェアでは、歩行1周期の足関節の動作をグラフで表示でき、歩行動作の主要な5箇所の点と足が地面から離れるタイミングをタッチパネルで簡単に調整できる。
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アシストプログラムを設定するタブレット

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腰に装着する制御ボックス

田中教授が歩行補助ロボットの開発をはじめたのは2003年。当時は東京都立航空工業高等専門学校(現・東京都立産業技術高等専門学校)に所属していた。その後、2007年に芝浦工業大学へ移り、開発を続けていたが、当時は足全体を持ち上げる大掛かりな装置を製作していたそうだ、それが2008年に弓削教授と医工連携を開始し、議論を重ねることで、「極力小さく軽く目立たないものを作る」「歩きたくてもうまく歩けない麻痺患者を救う」という2点を目標に定めたという。
とはいえ、当初から足首のみの補助を目指していたわけではなく、実際に足首のみの補助をコンセプトとした装置の開発をはじめたのは2010年から。足首だけを補助すれば、足が上がると提案したのは弓削教授。片麻痺患者によく見られる、分回し歩行(麻痺側の足を外側に大きく回し、前に振り出す歩行)はつま先が上がらないゆえに、足を骨盤から引き上げて歩行しようとし、足の外転が広くなるとのこと。人体の構造上、足首の関節を補助すれば、膝関節や股関節は曲がり、足が上がるそうだ。実際に足首のみを補助する装置を装着して実験も行い、被験者の足が上がることも確認したという。

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RE-Gaitの開発の変遷。

RE-Gaitの将来の高層としては、歩行中の感情評価を制御に反映してリハビリでの不快感の低減や、興奮しすぎない程度の運動促進を行うという、フィジカルとメンタルを融合させたサポートも考えているそうだ。また、患者の状態や目標、実測などのデータをクラウドに蓄積、それらをもとに分析し、早期に回復しやすい目標設定方法などの情報を共有すしたいとしている。
また、シンプル版(RE-Gait Light)も開発中であり、高齢者の運動促進や、健常者には観光地、景勝地などでの貸出を検討しているとのこと。

発売(受注)開始は最初に記載したように10月17日から。納期としては3ヶ月程度のとのこと。販売経路としては、オリジンから全国の販売店を通じて医療機関や福祉施設への販売と、オリジンがフランチャイズ展開をしているリハビリ型デイサービスでの活用が予定されている。

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