内容紹介
現在の情報通信工学の理解において欠かせない基礎を、ポイントを押さえて、わかりやすく解説。
現在のカリキュラムやセメスタ制といった大学・高専の実情に対応し、情報通信工学を具体的にわかりやすく解説するテキスト。
スマートフォンをはじめ、現在の社会生活を支える情報通信技術は、きわめて広い工学領域の技術によって支えられています。それぞれの分野ごとに1冊の教科書になる内容であり、初学者向けに全体をコンパクトに、ポイントを押さえて概観することは簡単ではありません。
本書は、第一線の研究者により、情報通信機器に関する技術について、その中核をなす普遍的なアイデアを抽出し、それらを可能としている基本的原理を理解することに重点を置いて解説しています。現在の大学・高専のカリキュラムに即した内容で、また、演習問題も充実しています。
このような方におすすめ
大学の電気電子,情報通信に関連する学部学科のテキスト
初級の関連技術者
目次
主要目次
第1章 社会と通信
第2章 信号と周波数スペクトル
第3章 アナログ変調
第4章 ディジタル変復調と符号化
第5章 アンテナと電波の伝搬
第6章 移動通信とネットワーク
第7章 通信を支える回路技術
詳細目次
第1章 社会と通信
1.1 人間と通信の関係
1.2 通信の歴史
1.3 無線通信に使われる周波数
第2章 信号と周波数スペクトル
2.1 信号の種類と性質
2.2 周波数スペクトル
2.3 フーリエ級数とフーリエ変換
2.4 フーリエ変換の性質
2.5 スペクトルと信号処理
演習問題
第3章 アナログ変調
3.1 変復調
3.2 振幅変調方式
3.3 角度変調方式
演習問題
第4章 ディジタル変復調と符号化
4.1 標本化
4.2 ディジタル変調方式
4.3 ディジタル信号の復調
4.4 多重化・多元接続
4.5 情報量と符号化
4.6 ディジタル信号の誤り訂正
演習問題
第5章 アンテナと電波の伝搬
5.1 アンテナの放射特性
5.2 アレーアンテナ
5.3 アダプティブアレー
5.4 MIMO アンテナ
5.5 電波伝搬の基礎
5.6 移動通信システムの電波伝搬
演習問題
第6章 移動通信とネットワーク
6.1 無線回線設計
6.2 無線アクセス方式の変遷
6.3 ネットワーク
6.4 移動通信システムの進化
演習問題
第7章 通信を支える回路技術
7.1 スマートフォン無線部の回路構成と技術課題
7.2 送信回路の構成と所要特性
7.3 発振回路と周波数シンセサイザ
7.4 変復調回路と所要特性
7.5 電力増幅器の高効率化技術,線形化技術
7.6 受信回路の構成と所要特性
7.7 フィルタと受動デバイスの小型化技術
7.8 基地局装置
7.9 端末装置
7.10 マルチバンド化と高周波化技術
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