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鉄道安全解体新書

日常の鉄道システムの安全を支える舞台裏がわかる唯一の書

鉄道システムは、軌道・構造物、車両、信号・通信設備、電車線・電力設備、駅設備、踏切設備などのハードウェアに加え、運転計画・指令、信号システムなどのソフトウェアと連携する中で成り立っています。一方で、平時またはさまざまな事故の発生時にこのシステムの安全性、信頼性が担保されるよう、鉄道事業者は常に保安・管理に気を払っています。
本書は、この鉄道システムの保安・管理をテーマとして、日本鉄道技術協会の総合安全調査研究会で蓄積してきた技術や運用の実態、今後のあり方などの議論をベースとして、鉄道事業者はもとより、鉄道に興味をもつ一般の方にもリーチするようなわかりやすい書籍としてまとめたものです。

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第1章 総論 ~鉄道の安全は総合力のたまもの~
 1.1 鉄道システム
 1.2 列車走行の安定を支える(軌道・構造物)
 1.3 快適さと安全を提供する鉄道の象徴(車両)
 1.4 鉄道の安全を守る神経器官(信号・通信)
 1.5 列車を動かす原動力(電車線・電力設備)
 1.6 列車運行の管制塔(運転計画・指令)
 1.7 利用客の安全の砦(駅)
 1.8 道路交通と乗客を守る(踏切設備)
 1.9 安全技術の習得と実戦力涵養(教育・訓練)
 1.10 鉄道事業・活動のみなもと(法・規程)

第2章 軌道・構造物 ~列車の走行と安全を支える~
 2.1 車両を直接支える軌道
  2.1.1 車両を直接支える軌道構造
  2.1.2 円滑な走行を実現する軌道管理
 2.2 列車を支える構造物
  2.2.1 構造物における安全確保の考え方
  2.2.2 構造物の設計における安全確保
  2.2.3 構造物の維持管理による安全確保
 2.3 自然災害への備え
  2.3.1 地震への備え
  2.3.2 落石への備え
  2.3.3 強風への備え
  2.3.4 降雨への備え
  2.3.5 雪(雪氷)への備え

第3章 車両 ~快適さと安全を提供する鉄道の象徴~
 3.1 鉄道車両の特徴
 3.2 車両での安全確保方法
  3.2.1 列車の安全確保方法
  3.2.2 車両の安全確保方法
  3.2.3 車両構造での雪害対策
  3.2.4 維持管理(保守)
 3.3 乗客の安全確保方法
  3.3.1 ホーム上の乗客の安全確保方法
  3.3.2 車両の乗客の安全確保方法
  3.3.3 車いす対応など
  3.3.4 乗客への情報伝達(乗務員から乗客への情報)
 3.4 地上設備検査用車両
  3.4.1 軌道検測車・電気検測車
  3.4.2 営業車両での地上設備検査
 3.5  車両基地の災害対策など
  3.5.1 車両基地の警備
  3.5.2 車両基地の自然災害対策

第4章 信号・通信 ~鉄道の安全を守る神経器官~
 4.1 信号・通信にかかわる設備の全体像
 4.2 信号保安設備
  4.2.1 信号保安設備に関する基本理念
  4.2.2 列車どうしの衝突を防ぐ閉そく装置
  4.2.3 ヒューマンエラー防止対策で発展してきたATS
  4.2.4 新幹線や高密度線区向けに発達してきたATC
  4.2.5 駅における線路の交差や分岐箇所の安全を守る連動装置
  4.2.6 線区全体の安定運行を確保するCTC、PRC、運行管理装置
  4.2.7 線路上の緊急事態から乗客を守る非常列車停止装置
  4.2.8 24時間365日必要な保守・点検
 4.3 駅や指令、列車、職場を網の目のようにつなぐ通信設備
  4.3.1 鉄道の安全を通信技術で守る保安通信設備
  4.3.2 鉄道の運行・乗客サービスの向上に必要な通信設備

第5章 電車線・電力設備 ~列車を動かす原動力~
 5.1 列車を動かす電気を作る変電設備
  5.1.1 変電設備とは
  5.1.2 変電所設備の構成
  5.1.3 受電設備
  5.1.4 変成設備
  5.1.5 き電設備
 5.2 列車を動かす電気を運ぶ電路設備
  5.2.1 電路設備とは
  5.2.2 電車線路
  5.2.3 架空式
  5.2.4 サードレール式
 5.3 駅を守る電気機器等設備
  5.3.1 照明設備
  5.3.2 法的設備・防災設備
 5.4 電気機器等設備の保守管理
  5.4.1 保守管理の考え方
  5.4.2 これからの保全方法

第6章 運転計画・指令 ~列車運行の「管制塔」~
 6.1 運行管理における指令の役割
  6.1.1 駅単体の輸送管理から指令による運行管理へ
  6.1.2 指令業務
 6.2 列車運行における安全確保の取組み
  6.2.1 列車の運転に常用する閉そく方式
  6.2.2 常用する運転方法を施行できないときの方法
  6.2.3 自然災害に対する対応
 6.3 保守作業における安全確保の取組み
  6.3.1 線路閉鎖
  6.3.2 保守用車の扱い
  6.3.3 横取装置
 6.4 事故などが発生したときの対応
 6.5 指令所施設
 6.6 運行管理にかかわる情報収集・発信
  6.6.1 列車運行に関する情報の収集
  6.6.2 災害情報の収集
  6.6.3 監視情報の収集
  6.6.4 列車運行に関する情報の発信
 6.7 利用者への情報発信
 6.8 教育と他事業者との連携
  6.8.1 指令員の教育など
  6.8.2 他事業者との連携

第7章 駅 ~利用客の安全の砦~
 7.1 車両との接触防止
  7.1.1 ホームドア
  7.1.2 固定式ホーム柵
  7.1.3 非常停止ボタン
  7.1.4 ホーム監視カメラ
  7.1.5 転落検知マット
  7.1.6 ホーム下退避スペース・ステップ
 7.2 ホームからの転落防止
  7.2.1 転落防止ゴム・可動ステップ
  7.2.2 ホームベンチ設置方向の変更
 7.3 ホーム上での注意喚起
  7.3.1 列車接近表示灯
  7.3.2 スレッドライン・CP ライン
  7.3.3 視覚障がい者誘導用ブロック
 7.4 地下駅の火災対策
  7.4.1 火災が燃え広がらないようにするための対策
  7.4.2 煙が広がらないようにするための対策
  7.4.3 安全に避難するための対策
 7.5 地下駅の浸水防止

第8章 踏切設備 ~道路交通と乗客を守る~
 8.1 踏切に列車の接近を知らせる踏切の制御方式
  8.1.1 踏切の動作原理
  8.1.2 警報時分
  8.1.3 警報制御
 8.2 通行者に列車の接近を知らせる踏切警報機
  8.2.1 踏切警報機の構造
  8.2.2 電 源
  8.2.3 警報現示制御
 8.3 踏切に列車の接近を知らせる踏切遮断機
 8.4 踏切での異常を列車に伝える踏切支障報知装置
  8.4.1 列車への停止信号伝達方法
  8.4.2 踏切支障の検知方法
  8.4.3 踏切の故障検知
 8.5 ATACSで実現した新しい踏切制御
  8.5.1 制御の概要
  8.5.2 制御の効果

第9章 教育・訓練 ~安全技術の習得と実践力涵養~
 9.1 教育目的の多様性と訓練シナリオの工夫
  9.1.1 多様なシナリオ
  9.1.2 利用者や関係機関と合同の訓練
 9.2 地域貢献も兼ねた安全啓発
 9.3 教育効果を高める技術
  9.3.1 体感訓練
  9.3.2 考える力を養う
  9.3.3 過去の教訓を活かすわかりやすい教材

付 録 法・規程、主な鉄道事故
 付.A 法・規程 ~鉄道事業 活動のみなもと~
  A.1 鉄道事業法の経緯
  A.2 鉄道営業法と技術基準
 付.B 主な鉄道事故など

索 引

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