内容紹介
これからのシステムリスク管理の常識をわかりやすく解説
本書は、AIと量子コンピュータが当たり前になる、これからのITシステムのリスク管理について、基本からわかりやすく解説した書籍です。特に、リスク管理を有効に機能させるために重要な考え方や具体的な手法についても詳しく解説しています。
今後、AIや量子コンピュータのもたらす技術革新にかかわるリスク管理能力の欠如は、あらゆる組織にとって致命的なウィークポイントになります。しかし、革新的な技術のもたらすリスクを網羅的に洗い出すことは難しいのが実情です。また、それらのリスクにより生じる損害の大きさや、損害がどの程度の可能性で発生するのかが不明瞭であることも多く、従来からのプロジェクトごとでのリスク管理手法がうまく適用できません。
そのようなリスクをうまく管理するために組織に必要となる、重要なITガバナンスについてまとめています。
このような方におすすめ
企業や公共団体のITシステムのセキュリティ管理を担当する技術者・実務者、および、学生
システムの運用・保守を担う技術者・実務者
目次
主要目次
第1章 ITシステムにおけるリスクと新技術
第2章 量子コンピュータが暗号にもたらすリスク
第3章 AIの発展と規制
第4章 AIシステムにおけるリスク管理
これからのリスク管理とガバナンス
詳細目次
第1章 ITシステムにおけるリスクと新技術
1.1 量子コンピュータによる暗号へのリスク
1.2 AIの脆弱性によるリスク
1.3 ITシステムにおけるリスク管理の全体像
1.4 ITシステムのリスク管理のフレームワーク
1.5 リスク評価の方法
1.6 新技術によるリスクへの対応方針
[ワーク]自分の組織の対応を確認してみよう
第2章 量子コンピュータが暗号にもたらすリスク
2.1 量子コンピュータの開発動向
2.2 NISTリスク管理フレームワークに基づく新リスク対応の全体像
2.3 リスクアセスメント実施ガイドに基づくリスクの算出
2.4 リスク対策手法の検討
2.5 海外のセキュリティ当局の動向
2.6 金融業界における動向
[ワーク]自分の組織の対応を確認してみよう
第3章 AIの発展と規制
3.1 AI研究開発の進展とAIシステムのライフサイクル
3.2 トラストワージネスをもつAIを用いたシステム
3.3 AIを用いたシステムに対する各国および国際的な動向
第4章 AIシステムにおけるリスク管理
4.1 NIST AIリスク管理フレームワークおよび関連文書
4.2 統治機能
4.3 位置付け機能
4.4 測定機能
4.5 管理機能
これからのリスク管理とガバナンス
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