内容紹介
失敗事例を通して機械設計の神髄を学ぶ!
本書は、機器の不具合等によって発生した重大事故や、著者の身近で起きた失敗事例を通して、事故発生原因の技術的な深掘りと対策案を示すことで、同様の不具合を起こさないために設計段階で何をすべきかを、具体的にわかりやすく解説した書籍です。「失敗」と聞くとネガティブなイメージを持つかもしれませんが、本書では「失敗は開発にはつきもの。失敗=ノウハウ」というスタンスの元、前向きな気持ちで機械設計に挑めるよう構成しています。
また、設計に必要な基本データなどを掲載していますので、ハンドブックのように日常の業務で使用することもできます。
「失敗事例」を紹介する書籍は他にも数多くありますが、本書のように対策・技術まで深く踏み込んだものはほぼ存在せず、唯一無二の書籍として長く使用いただけます。
このような方におすすめ
◎主読者:機械設計に携わる若手開発技術者/技術者を目指す学生
◎周辺読者:機械工学系の教職員/技術者を指導する中堅技術者/事故調査関係者、不具合対策技術者
目次
主要目次
1章 機械設計と失敗概論
2章 重大事件・事故となった失敗
2-01 整備不良を起こしやすい設計による失敗
2-02 操縦者・作業者による失敗
2-03 設計者の知識不足による失敗
2-04 組織的な不正による失敗
3章 起こしやすい失敗と克服技術
3-01 強度設計の失敗
3-02 熱の影響による失敗
3-03 腐食による失敗
3-04 締結による失敗
3-05 組立や整備による失敗
3-06 シール部の失敗
3-07 ゴム・樹脂製品の失敗
3-08 潤滑や摩耗関連の失敗
3-09 寒冷地対応の失敗
3-10 オーバフィルによる失敗
3-11 電気関連の失敗
3-12 鋳造技術上の失敗
3-13 コスト・投資による失敗
詳細目次
1章 機械設計と失敗概論
2章 重大事件・事故となった失敗
2-01 整備不良を起こしやすい設計による失敗
2-02 操縦者・作業者による失敗
2-03 設計者の知識不足による失敗
2-04 組織的な不正による失敗
3章 起こしやすい失敗と克服技術
3-01 強度設計の失敗
1 ばらつきの最悪条件による亀裂
2 応力集中による亀裂
3 安全率と信頼度の見積の失敗
4 溶接部の強度低下と応力集中
5 ろう付の強度低下と応力集中
6 荷重方向予測の失敗
7 疲労強度による失敗
8 加工硬化による失敗
9 圧入による亀裂発生
3-02 熱の影響による失敗
1 熱膨張差による失敗
2 熱処理による失敗
3 焼きばめと冷やしばめ時の失敗
3-03 腐食による失敗
3-04 締結による失敗
1 はめあい長さ不足による失敗
2 なじみによるゆるみ,錆除去不良によるゆるみ
3 塗装によるへたり
4 高温部位締結の失敗
5 摩擦係数安定剤使用による失敗
6 軟質材ガスケット締付時の失敗
7 塑性域締付時のスナグトルク指定の失敗
8 ボルトの水素脆性破壊
9 座金の機能と欠点
10 締付による変形や亀裂
3-05 組立や整備による失敗
1 作業スペース確保の失敗
2 ソケットの干渉による失敗
3 チェックトルクの課題
4 高トルク締付の課題
5 締付方向指定の失敗
6 締付順序指定の失敗
7 ゴムホースクリップの取付失敗による漏れ
8 フランジ継手からの漏れ
9 点検整備作業の失敗
3-06 シール部の失敗
1 液状ガスケット選択の失敗
2 管用ねじの漏れ
3 線膨張差によるオイル漏れ
3-07 ゴム・樹脂製品の失敗
1 各種ゴムの耐寒・耐熱・耐薬品性と電気劣化
2 ゴムや樹脂の寿命による失敗
3 高圧内ホース設計の失敗
3-08 潤滑や摩耗関連の失敗
1 スラスト面潤滑設計の失敗
2 長期保管時の失敗
3 異常運転時に最悪状態となる失敗
3-09 寒冷地対応の失敗
3-10 オーバフィルによる失敗
1 オイル運転によるオーバラン
2 オイル量過多による燃費悪化
3-11 電気関連の失敗
3-12 鋳造技術上の失敗
3-13 コスト・投資による失敗
1 コスト意識不足による失敗
2 設備投資額の妥当性判断の失敗
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