内容紹介
サステナビリティをわかりやすく科学する
サステナビリティ(Sustainability)は「持続可能性」という訳語がついており、とりわけ近年は、SDGsの「S」(sustainable)として社会的に広く知られるようになりました。
著者の京都大学・生存圏研究所は、サステナビリティ科学を標榜する研究所として発足した研究組織です。本書では、研究所で行っている研究教育活動の具体的な成果を通して、"サステナビリティは私たちの身近な生活の中にある"ということを広い層にご理解頂けるよう、イラストや写真を用いて平易な文章で紹介しています。
このような方におすすめ
環境に関心のある学生(高校生以上)、社会人、自治体、企業
目次
主要目次
「サステナビリティ」を理解するために
1 未来の生活を支える新しい材料・エネルギー
2 空から宙まで広がるサステナブルな空間
3 環境変動や災害に適応できる社会を目指して
4 いにしえに学ぶサステナビリティ
ミライを拓くサステナビリティ学
詳細目次
「サステナビリティ」を理解するために
1 未来の生活を支える新しい材料・エネルギー
・未来のクルマは植物からつくる
・バイオマスとつくる循環型未来社会
・植物バイオマスを材料として使い続けるための接着技術
・電子レンジでカンタン、化学反応?
・微生物の手も借りたい!植物成分の新たな生産者
・ColumnⅠ私の研究道具―シロアリ
・ColumnⅡ私の研究道具―顕微鏡
2 空から宙まで広がるサステナブルな空間
・レーダーの開発と天気予報の精度向上
・「宙」と「空」の境い目
・宇宙空問とは、どんなところ?
・月での暮らし、地球の暮らしと何が違う?
・ミライの電気は宇宙からやって来る!?
・宇宙で木を育てる
・ColumnⅢ 私の研究道具―MU レーダー
3 環境変動や災害に適応できる社会を目指して
・土に空を接ぐ植物の話
・微生物コミュニティのパワ一を農業に活かす
・大好きな食べ物と熱帯林と地球温暖化の知られざる関係?
・地震に強い木の家
・小さい泡の不思な力
・環境微生物の利用―環境汚染の修復を目指して
・ColumnⅣ 私の研究道具―金型
・ColumnⅤ 私の研究道具―木材強度試験
・ColumnⅥ 私たちの研究道具―世界に広がる研究者コミュニティ
4 いにしえに学ぶサステナビリティ
・人と木とのつながりを未来へ伝える
・日本の伝統文化と植物科学を結ぶ「紫」の糸
・木炭一古くて新しい材料のヒミツ
・オーロラの記録をさかのぼり、宇宙環境の未来を予測する
・木材が過ごした時間を科学で解き明かす
・木から森を見て、楽器の音色を未来につなぐ
ミライを拓くサステナビリティ学
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