内容紹介
停電・災害時のために備えておきたい1冊
停電が起きた時、非常発電機の容量に応じた負荷制限が行われ、火災や地震等の災害が起きた時は、自火報設備を主なトリガーとして、電気設備や空調・衛生設備だけでなく、建築設備であるエレベーターなど様々な設備が連動します。そのため、建築基準法、消防法に従い、適切に設備間連動を行わなければなりません。
ビル管理側にも施工側にも設備の連動元と連動先をしっかり把握できている人は少なく、設備連動に関する手引きも現状ないため、本書は様々な現象の波及結果を知りたい人や、災害に備えて考えておきたい人などの参考になると思います。
このような方におすすめ
建築物環境衛生管理技術者(ビル管)、電気工事施工管理技士、管工事施工管理技士、電気工事士、建築設備士、消防設備士
目次
主要目次
第1章 設備間連動とは何か
設備間連動の概要
設備間連動の技術的要素
ビル管理における設備間連動の重要性
第2章 主な防災設備
自動火災報知設備
誘導灯と非常灯
発電機設備
警報設備
消火設備
排煙設備
第3章 停電時の負荷管理と防災対策
一般的な停復電フロー
非常電源専用受電設備
発電設備の容量計算
第4章 火災時の設備間連動
火災発生時の対処の流れ
第5章 連動試験の計画と実施戦略
連動試験の種類
総合連動試験の計画書作成要領
第6章 建物価値向上に向けた取り組み
建物価値を考える
災害対応力から考える建物の価値
中長期的視点でのビル管理と投資計画