内容紹介
鳩山新政権は、世界をリードできる「中期目標」を設定しました!本書には可能ならしめる施策が……
●京都議定書を纏め上げた日本が、COP15を経て、ポスト京都議定書の対策にどう立ち向かうか
●新政権がうたう温室効果ガス削減「中期目標25%」を技術と制度対応でどう達成するか
●わが国の優れた省エネ技術とはどんなものか、輸出して世界に貢献できるか
●排出量取引にどう取組むか
を明らかにしてくれます。
本書は、はじめに温暖化の機構、エネルギー需給とIPCCの最新評価報告をもとにした将来予測、次に各論として、技術的側面からのCO2を中心に、京都議定書が指定した温室効果ガスの抑制技術、最後に制度面からの排出量取引の具体策をまとめ、付録として産業別の事例を掲載し、技術と制度両面のバランスある対策について理解を深める専門的入門書です。
このような方におすすめ
●環境科学・環境技術に従事している技術者、研究者、管理職
●温暖化対策技術に関係する開発、管理、自治体関係者、排出量取引関係者
●エネルギー工学、環境科学、環境工学を学ぶ専門学校生、大学生、大学院生、教員
●環境問題、温暖化問題に関係ある学会、協会、NGOなど団体会員
目次
主要目次
監修者によるプロローグ
1章 温室効果ガスと地球温暖化
2章 エネルギー消費と温室効果ガス排出
3章 温暖化の影響と緩和策
4章 CO2抑制技術の開発戦略
5章 自然エネルギー利用によるCO2対策
6章 CO2対策-固定化と吸収源
7章 メタン、亜酸化窒素、フッ素3ガスの排出見積りと対策
8章 温室効果ガス排出削減のための生産的取組み
9章 トータルエネルギー評価
10書 LCAをベースとした取組み
付録 産業別対策例
詳細目次
本書をお勧めします(小宮山宏前東大総長)
まえがき(田森行男)
プロローグ;監修の言葉に代えて(山地憲治)
1章 温室効果ガスと地球温暖化(山本晋)
1・1 気候変動と温暖化
1・2 温暖化のメカニズム
1・3 温室効果ガスと濃度上昇
1・4 温暖化の予測
2章 エネルギー消費と温室効果ガス排出(山本博巳)
2・1 エネルギー需給の現状と将来
2・2 二酸化炭素の排出量とその増加
2・3 化石燃料の賦存量と将来エネルギー
3章 温暖化の影響と緩和策(北林興二)
3・1 自然および生態系への影響
3・2 産業への影響
3・3 人間の健康への影響
3・4 適応および緩和対策
4章 CO2抑制技術の開発戦略(赤井 誠)
4・1 エネルギー利用率の向上
4・2 低炭素燃料への転換
4・3 未利用エネルギーの利用
4・4 運輸部門における排出抑制
4・5 商業・家庭における排出抑制
4・6 燃料電池
5章 自然エネルギー利用によるCO2対策
5・1 バイオマスエネルギー(横山伸也)
5・2 風力エネルギー(荒川忠一)
5・3 太陽エネルギー(黒川浩助)
5・4 地熱エネルギー(松永烈)
6章 CO2対策-固定化と吸収源
6・1 陸域におけるCO2吸収(近藤裕昭)
大気圏と陸圏間のCO2移動の概説、森林吸収、都市緑化(屋上緑化含む)、
砂漠植林
<2節に分けることも検討>
6・2 海域におけるCO2吸収(原田晃)
6・3 回収・貯留技術(CCS)(赤井誠)
7章 メタン、亜酸化窒素、フッ素3ガスの排出見積りと対策(水野光一)
7・1 HFC対策;燃焼分解、プラズマ分解等
7・2 メタン対策;LFG、下排水処理、家畜糞尿処理、牛ゲップ対策、水田対策
7・3 N2O対策;流動床燃焼、下水汚泥焼却、
7・4 PFCs対策
7・5 SF6対策
8章 温室効果ガス排出削減のための制度的取組み
8・1 UNFCCとKP(田森行男)
8・2 京都メカニズムとCDM/JI;京都議定書目標達成計画、実際のプロジェクト例
(田森行男)
8・3 排出量取引;国内と国際、EUにおける実例(冨澤昌雄)
8・4 環境税;欧州の先行例(冨澤昌雄)
9章 トータルエネルギー評価(永田 豊)
10章 LCAをベースとした取組み
付録 産業別対策例(荻須吉祥)
電力、鉄鋼、(セメント)、自動車、交通・輸送、オフィス、・・・(影山論文参照)
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