■「計測」「監視」「通報」を, この１台に集約 　
　不選任の自家用電気設備では, 原則として月次点検を基本的に毎月行うが, 適切な設備条件を整えることによる隔月化が普及してから 20 年が経過する.
　適切な設備条件の一環として, 受電設備低圧側の漏電（絶縁）状態監視を行い, 直ちに管理者へ通報するシステムが必要となる.
　「監視王」は, 漏洩電流や温度の計測や外部機器からの接点入力による「監視」を行い管理者へ通報するといった一連の動作をコンパクトな筐体に納めたシステムである.

１．様々な現場に対応する「監視王 Io」 　
　以下に紹介する監視王シリーズのスタンダートタイプとして, 多目的の接点入力を８ch, 専用センサによって漏洩電流・温度変化を各４ ch の監視が可能, 他に本体電源に連動した停電通報や故障検知の為の定期通報等をスマートフォンや携帯電話, パソコンへＥメールで送ることが可能.
２．対地静電容量の大きな電気設備の漏洩電流
    監視に特化した「監視王 Ior」
　大きな工場やビルでは, 絶縁不良でなくても対地静電容量によって接地線への電流を検知することになってしまうが「主任技術者運用制度 の解釈及び運用」では「変圧器ごとのＢ種電流を 50mA 以下」と管理条件が定められている.  監視王 Ior では, 簡単な初期設定のみで, 対地静電容量成分の電流をキャンセルし, 真の漏洩電流である Ior での監視を可能とする.
３．養鶏・養豚現場の故障状況・停電監視に「アグリメール」
　鶏舎・豚舎等で既存の空調システムや各種センサと組み合わせることで, 多目的通報装置として運用されている.  更に Io/Ior 用の電流センサや温度センサを使用することで, 受電設備の監視装置としても仕様が可能.
４．太陽光発電設備の監視に最適な「ソーラー監視王」
　太陽光発電の現場では, 無人施設といった視点から監視システムの必要性が求められる.
　 特に低圧 50kW 未満の現場では, 設置時以 降の現場に電気工事店や主任技術者が関わる必要がないことに加えて, 備え付けられるPCSも故障検出が行えない仕様のものが多く, 故障の発見遅れによる発電利益の逸失を防止させることが難しい. 　
　ソーラー監視王では「高圧用」と「低圧用」の製品をラインナップし, 更に専用のオプションとして「発電モニタ」を接続することで, 日々の発電量の確認がメール及び専用サーバーで簡単に取得することが出来る.