■「計測」「監視」「通報」を、この1台に集約
自家用電気設備では、原則として毎月1回以上の点検が義務付けられるが、適切な設備条件を整えることで点検周期の延長が認められている。
この適切な設備条件の一環として、受電設備の漏洩電流(絶縁)の状態監視を行い、管理者へ通報するシステムが必要となる。
「監視王シリーズ」は、この漏洩電流や温度の「計測」、外部機器からの接点入力による「監視」を行い、管理者へ「通報」するといった一連の動作をコンパクトな筐体に納めたシステムである。
1.汎用性が高く、様々な現場に対応する「監視王 Io」
監視王シリーズのスタンダートタイプとして、多目的に使える接点入力を8ch、専用センサによる漏洩電流・温度変化を各4ch の計測・監視機能に加えて、通電・停電発生時の通報やテスト通信をスマートフォン・携帯電話等・パソコンへEメールで通報することが可能である。
又、「漏れ電流監視装置 MAC-5」を追加して漏洩電流検出 ch の増設を行えるというように拡張性にも優れている。

2.大きな電気設備での漏洩電流監視に特化した「監視王 Ior」
隔月点検への変更に必要な条件は「主任技術者運用制度の解釈及び運用」で「変圧器ごとのB種電流の管理の上限を 50mA とする」と定められているが、規模の大きな工場やビル等の現場では、良好な絶縁状態にもかかわらず一般的な Io(合成漏れ電流)では大きな電流を検出してしまう場合がある。
監視王 Ior では、火災や感電事故に起因するIor(抵抗成分漏れ電流)と呼ばれる経年劣化や損傷によって生じた漏洩電流のみを検出することで、同じ現場でも低く抑えた適切な管理値での運用が可能となることから、監視王 Io では不可能であった規模の大きな需要設備への隔月点検に対応できるようになる。
3.養鶏・養豚現場の故障状況・停電監視・温度監視に「アグリメール」
鶏舎・豚舎やビニールハウス等では、予め空調システムや各種センサが備えられているケースもあるが、これらの機器類と組み合わせることで、多目的に使える通報装置としてシステム構築が行える。
又、別売の専用温度センサを併用することで、温度の上昇・下降といった両方向への監視も可能である。
