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電設資材ガイドWEB版電気工事施行

【連載記事】電気通信工事の疑問はコニタンに聞いて!【第1回】






やあ、ボクはコニタン。ボクは、電気通信工事の黎明(れいめい)期から業務に携わってきた経験を買われて施工マニュアルの作成やメーカーと製品開発に取り組んだりしてきたんだ。そんな経緯もあって工事関係者からいろいろと相談を受けることが多いんだ。
最近では、電気通信工事の知識が電気工事でも必要になるケースもあるから大変だよね。
きっと、みんなも「電気通信工事は難しい」と思うことがあるんじゃないかな。そんなときは、ボクに聞いてみてよ。
みんなから質問が来るまでは、ボクがこれまでに質問が受けた「質問あるある」のなかから回答していこうかな。

                        全国情報配線施工技能士会 理事 小西 治彦(コニタン)




Q:融着接続の光ファイバ清掃で消毒用アルコールは使える!?
A:残念だけどダメなんだ。


光ファイバ端面にゴミなどが付着した状態だと光損失が発生してしまうんだ。だから、アルコールでの清掃が必要なんだ。
「アルコールを使う」ということは、ひょっとして新型コロナウイルス対策などで使用する消毒用アルコールが使えるかも…

なんて考えが浮かんでくるかもしれないね。でも使用しては絶対にダメ!

なぜなら、消毒用アルコールには微量の水分が入っているからなんだ。この、わずかな水分が光ファイバの通信障害の原因になってしまうんだ。だから高純度の無水エタノール(エチルアルコール)の使用が必要になっているんだ。
その理由は無水エタノールと消毒用アルコールの違いがわかると理解しやすいので簡単に説明しておくね。
無水エタノールは、水分をほぼ含まないんだ(0 . 05%以下)。だから、あっという間に汚れを除去して揮発するから洗浄力が高いんだ。
一方の消毒用アルコールは、無水エタノールと比較するとアルコール濃度が低いため手のひらなどにもためることができるよね。だから、手指の消毒に向いているんだよ。水分は手の熱で乾燥するし、残ったところで問題ないよね。

でも、光ファイバの場合は、そうはいかない。

細かい繊維に入り込んだ水は乾燥しにくいし、異物が付着する原因にもなるんだ。
そうそう。現場で無水エタノールを使用するときは、不織布などに染み込ませてある個別包装タイプがオススメだよ。今では、だいぶ浸透してきたから知っている人も多いかもしれないね。ちなみに、このタイプは機内にも持ち込めるんだ。なんのために機内に持ち込むかって?
うーん、なんでだろう。
 
どう?わかったかな。
みんなも、わからないことがあったらボクに聞いてみてよ。


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