内容紹介
テレビや映画に出てきた未来マシンはどこまで実現した?
SF小説、SF映画、テレビの怪獣もの(ヒーローもの)、マンガ、アニメには、未来に実現するという触れ込みの素晴らしいテクノロジーが出てきます。1950年代以降生まれの人々は、このような夢の「未来マシン」の洗礼を受けています。何十年か経った現在、周りを見回すと、いくつかは実現したものの、多くは空想のままです。
このような皆の頭に染みついた憧れの「未来マシン」関連の技術・開発は、現在にどのような位置にあるのか。そして、実現までのハードル、可能性や意外な盲点、不可能な点などについて深く追求、紹介していきます。
このような方におすすめ
・科学技術全般に興味のある人
・SF小説、SF映画、怪獣もの、SF系アニメ・マンガなどに出てきたマシン、テクノロジーなどに興味のある人
目次
主要目次
プロローグ 未来マシンの「その後」が気になる
第1章 エアカー?「車輪をなくしたい」というあくなき願望
第2章 超々音速機?まだまだあきらめていない「コンコルドの次」
第3章 腕時計型通信機?未来マシンを超えた現代の携帯電話の向かう先
第4章 自動調理器?電子レンジは自動調理の夢を見るか?
第5章 ロボット?「ロボット」の定義と技術開発の現実
エピローグ 未来マシンがつくる「楽しい未来」
詳細目次
はじめに
プロローグ 未来マシンの「その後」が気になる
第1章 エアカー?「車輪をなくしたい」というあくなき願望
時代とともに進化していた「エアカー」のコンセプト
COLUMN もうひとつのエアカー「圧縮空気車」
飛行機は翼の揚力、エアカーは地面効果で「飛ぶ」
エアカーの発想でつくられた地面効果翼機
オイルショックを乗り越えて「エアカー」は実用化されていた
エアカーは鉄道にも大きな影響を与えている
6000年近い歴史をもつ「車輪」
なぜ浮上式リニアモーターカーでないといけないのか?
高速ではなくてもエアカーの実現を
COLUMN 道路が動けば自動車なんかいらない?
第2章 超々音速機?まだまだあきらめていない「コンコルドの次」
超音速の強みを発揮できなかったコンコルド
超音速機への挑戦はこれで終わりなのか?
「マッハ5」を実現するための技術1「機体」
COLUMN 衝撃波とソニックブームが発生する原理
「マッハ5」を実現するための技術2「エンジン」
「マッハ5」を実現するための技術3「機体材料」
●インタビュー● 旅客機はこれからも速く、快適になっていく
JAXA超音速機チーム長 吉田憲司
コンコルドでできなかったソニックブーム低減を実現/超音速飛行に伴う
環境問題は解決できる/超音速機、そして極超音速機へ
COLUMN 超音速機と並ぶ夢の未来飛行機「全翼機」
第3章 腕時計型通信機?未来マシンを超えた現代の携帯電話の向かう先
通信システムはコンピュータに取り込まれていった
時代の空気も通信機のスタイルに大きく影響している
パーソナル通信機器はどの方向に進化していくのか?
COLUMN 大胆予測、携帯電話&スマホの未来は懐中時計型か腕時計型か?
第4章 自動調理器?電子レンジは自動調理の夢を見るか?
人類の文明史に輝く発明だった電子レンジ
COLUMN 電子レンジが食品をあたためられる理由
電子レンジはなぜ再加熱用の道具に成り下がったのか?
電子レンジを自動調理器に進化させていく方法
自動搬送システムなら自動調理器を上回る機能をもつ
COLUMN ちょっと微妙なイギリス科学協会の発明ランキング
第5章 ロボット?「ロボット」の定義と技術開発の現実
そもそもロボットっていったいなんだ?
工場におけるロボットの地位は微妙
自律型ロボットの可能性と限界
どうしたら鉄腕アトムはつくれるのか?
COLUMN 意外なジャンルから登場してきた実用的な「ロボット」
エピローグ 未来マシンがつくる「楽しい未来」
参考資料
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