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フェア・イベント

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第116回ロボット工学セミナー『フィールドで活躍するロボット技術』(10/31開催)

フェア・イベント (2018/10/12)

第116回ロボット工学セミナー『フィールドで活躍するロボット技術』 が、2018年10月31日(水)に開催されます。

セミナー口上

宇宙,海底,災害現場,原発等,人が直接立ち入ることが困難な環境ではロボットによる作業が必須であり,確実にミッションを遂行できることが求められています。一方で,一般環境で利用するロボットと比較して,未知環境でセンシング,動作制御,遠隔操作等をする難しさもあります。本セミナーでは,フィールドで使える強いロボット技術の最新動向,ニーズと課題の抽出から実用化までの取組み事例をご紹介いただきます。


フィールドで活躍するロボット技術
開催日
2018年10月31日(水)10:30~17:00(開場10:00)
開催地
中央大学 後楽園キャンパス 5号館3階5336号室(東京都文京区春日1-13-27)
中央大学 後楽園キャンパス [交通アクセス]
中央大学 後楽園キャンパス [キャンパスマップ]
「後楽園駅」(東京メトロ 丸ノ内線/南北線)徒歩5分
「春日駅」(都営地下鉄 三田線/大江戸線)徒歩6分
定員
会場参加:130名、ネット配信参加:20名
(どちらも先着順、定員になり次第締め切ります)
オーガナイザー
小林 亮介(株式会社 日立製作所)
講演内容
第1話 海中で活躍するロボット技術の最新動向と今後の展望
東京大学 巻 俊宏

 海中観測のニーズは産業、防衛、サイエンス、捜索救助と多岐に渡りますが、人が直接アクセスできないため、各種の海中ロボットが活躍している。本講演では、海中ロボットの代表的な3種類である有人潜水艇(HOV: Human Occupied Vehicle)、遠隔操縦ロボット(ROV: Remotely Operated Vehicle)、自律型海中ロボット(AUV: Autonomous Underwater Vehicle)それぞれの概要を述べるとともに、海中におけるロボット技術の課題を説明する。中でも、無索かつ全自動で活動可能なAUVは、新たな海中探査ツールとして注目されている。AUVの最新動向を詳しく紹介するとともに、当研究室における研究事例として、ホバリング型AUV Tri-Dog 1およびTri-TON 2による海底画像マッピング、海底ステーションへのドッキングおよび非接触給電、そしてローコストAUV HATTORIについて紹介する。

第2話 フィールドロボット技術の動向と今後の課題
東京大学 淺間 一

 現在、人工知能とともにロボット技術が再び注目されており、ロボット技術の需要は、産業用ロボットからサービスロボット、さらにはフィールドロボットへと展開しつつある。フィールドロボットとは、陸海空の様々な屋外環境において移動しながら調査、運搬、作業などを行うロボットである。本講演では、開発が進められている様々なフィールドロボットの技術開発動向について述べるとともに、福島第一原発の廃炉、災害対応、社会インフラの点検などにおける具体的な例を紹介し、フィールドロボット技術の社会実装をさらに進めるうえでの課題や、その解決に向け、現在行われている様々な取組みについて述べる。

第3話 原子力発電所で活躍するロボット技術の変遷 ~通常運転時の定期点検用から廃止措置用まで~
日立GEニュークリア・エナジー株式会社 岡田 聡

 原子力発電所で活用するロボットは、元々、プラントの健全性を維持するための点検や運転中の監視用途として開発されてきた。特に、点検用のロボットは、耐放射線性は考慮されるものの、点検規格に従った仕様が必要とされた。震災後は、福島第一発電所の廃止措置を進めるために、様々なロボットが考案された。作業の種類、環境条件、寸法制約等、様々なニーズに応えるため、短期間で多種多様なロボットを開発し、実機に適用してきた。本講演では、震災前に開発された通常運転時の定期点検用ロボット、震災後の福島第一廃止措置用ロボットを中心に、原子力発電所で活躍してきたロボット技術の変遷を紹介する。

第4話 フィールドで活躍するロボット技術の実用化 ~大学からベンチャーへの展開~
株式会社ハイボット 広瀬 茂男

 東工大に奉職中、発表者は荒れ地を自在に動き回るヘビの動きに魅了されてヘビ型ロボットの開発を始めた。そして、4足歩行ロボット、クローラ型ロボットなどの多様な種類のロボット開発を行った。大学を離れて大学発ベンチャーの社長になってからは、さらにそれらを実用的なロボットに展開する試みを行ってきた。本講演では、これまで開発してきた、ウォンバットの巣穴の調査や福島第一原発の瓦礫の状態調査に使われたヘビ型ロボット、シンガポールのレスキュー隊に採用された災害現場探査用のヘビ型クローラロボット、狭隘な排水管の泥の中で調査作業を行ったヘビ型クローラロボット、福島第一原発1号機の瓦礫状態の探索に使用された長さ4mのヘビ型ロボットアーム、高圧電線の点検用に開発しているロボット、さらに地雷の探査を行うロボットなどの開発事例を紹介する。そして、真に社会に貢献出来るロボット開発を行う上での留意点をまとめる。


参加申込は下記WEBページにアクセスの上、手続きをお願いいたします。
第116回 フィールドで活躍するロボット技術 (10/31開催)

その他のセミナー開催情報は下記よりご確認ください。
日本ロボット学会 ロボット工学セミナー


本件に関する連絡先
一般社団法人 日本ロボット学会 ロボット工学セミナー係
〒113-0033 東京都文京区本郷2-19-7 ブルービルディング2階
TEL 03-3812-7594 FAX 03-3812-4628
seminar[at]rsj.or.jp([at]を@に置き換えてください)