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第117回ロボット工学セミナー『身体機能の拡張技術がもたらす人類の未来』(11/19開催)

フェア・イベント 2018/10/12

第117回ロボット工学セミナー『身体機能の拡張技術がもたらす人類の未来』 が、2018年11月19日(月)に開催されます。

セミナー口上

ロボットは人類にどのような未来をもたらすのか。2018年3月、瞬間移動体験の実現を目指すANA AVATAR XPRIZEが始動し、ANA AVATAR VISION、AVATAR X Programと呼ばれる取り組みが開始された。ロボットを活用すれば、人間の感覚や動作は遠隔地に伝送可能となる。小型化や巨大化も可能である。親和性の高いインタフェースを用いれば、人間とロボットは一体となり、さらなる可能性が拓かれる。ロボットを活用した人類発展の歴史は、今まさに、ひとつの重大な転換期を迎えようとしている。


身体機能の拡張技術がもたらす人類の未来
開催日
2018年11月19日(月)10:10~16:45(開場9:50)
※遠隔配信は第5話(~16:00)まで。
開催地
慶應義塾大学 新川崎(K2)タウンキャンパスK2ハウス1階 大会議室
(神奈川県川崎市幸区新川崎7番1号)
慶應義塾大学 新川崎タウンキャンパス [交通アクセス]
JR横須賀線 新川崎駅下車 徒歩10分
JR南武線 鹿島田駅下車 徒歩15分
定員
会場参加:150名、ネット配信参加:20名
(どちらも先着順、定員になり次第締め切ります)
オーガナイザー
野崎 貴裕(慶應義塾大学)
講演内容
第1話 リアルハプティクスが拓く未来社会
慶應義塾大学 ハプティクス研究センター 特任教授 大西 公平

 21世紀社会の最大の課題の一つは少子長寿化の進む超成熟社会の発展である。力触覚伝送を可能にするリアルハプティクス技術を用いることでロボット等の人工機械を用いて、安全性と柔軟性を確保しながら人類の生活の質を高め、産業力を強化することが可能になる。多くの企業や公的機関と連携しながら、学術から出発したリアルハプティクス技術によるイノベーションを興し、21世紀社会の課題解決に貢献することが今求められている。

第2話 テレイグジスタンスによる小型人型ロボットの歩行
大阪大学 大学院情報科学研究科 助教 古川 正紘

 小型人型ロボットの視点で二足歩行を行い、微小な空間で人間と同等の判断力をもって活動できれば、微小空間での早期捜索活動など工学的な応用が期待できる反面、自律的にこれらを実現することはいまだ難しい。一方で、テレイグジスタンスの概念を導入することで、人間の知覚・運動・判断力をシステムに組み込むことでロボットシステムを介して人間の能力を拡張することができる。そこで課題となるのが、ロボットと人間との寸法比に起因した物理現象の相似則の維持であるが、本発表では歩行において維持すべき相似則の構築と、小型二足歩行ロボットを用いた歩行の実例までを紹介する。

第3話 巨大ロボットの作り方 2018 巨大「人型」ロボット設計論
株式会社人機一体 代表取締役 社長 兼 立命館大学 客員研究員 金岡博士

 第79回ロボット工学セミナーにおいて、講演者は「巨大ロボットの作り方 2013 力覚は逆送するべきか?順送するべきか?」と題する講演を行なった。ここでは「パワー増幅マスタスレーブシステム」において力覚を操作者に伝える独自のバイラテラル制御手法「力順送型バイラテラル制御」について紹介した。本講演はその続編である。講演者のこの5年間の取り組みを踏まえ、力順送型バイラテラル制御の適用を前提として、特に大型の人型ロボット制御における課題と、その解決のヒントとなる設計概念について論ずる。

第4話 人と機械の融合による創造性の開放
株式会社メルティンMMI 代表取締役 粕谷 昌宏

 インターネットやその他ロボット技術を用いた機械により人類の行動範囲は拡大されてきたが、それらの機械は必ず「身体」という物理インタフェースにより我々と接続されている。近年の機械の処理速度を考えると、今後身体というインタフェースがボトルネックとなることが予想される。本講演では、生体信号処理技術とロボット技術を用いてインタフェースのボトルネックを解消し、人類の創造性を最大化するMELTINの取り組みを紹介する。身体が選択できる世界は人類に何をもたらすのか、セミナーの場で多様な意見が生まれることを期待する。

第5話 人の懐に入り込むロボティクス技術:やわらかい物体の計測・提示デバイス化
慶應義塾大学 理工学部情報工学科 専任講師 杉浦裕太

 やわらかいものは、人間がリラックスするための空間に多く存在し、ソファやクッションのように人と環境の間の緩衝材として、またときにはぬいぐるみのように人間の嗜好品として機能している。このやわらかい物体にセンシングとアクチュエーションであるインタフェース機能を付与することによって、人間の活動を自然に長時間計測したり、ゆっくりとした情報提示ができると考えている。本講演では、これまで取り組んできた生活に存在するやわらかい物体をインタフェース化する手法を紹介する。

パネルディスカッション

※パネルディスカッションの遠隔配信は実施いたしません。


参加申込は下記WEBページにアクセスの上、手続きをお願いいたします。
第117回 身体機能の拡張技術がもたらす人類の未来 (11/19開催)

その他のセミナー開催情報は下記よりご確認ください。
日本ロボット学会 ロボット工学セミナー


本件に関する連絡先
一般社団法人 日本ロボット学会 ロボット工学セミナー係
〒113-0033 東京都文京区本郷2-19-7 ブルービルディング2階
TEL 03-3812-7594 FAX 03-3812-4628
seminar[at]rsj.or.jp([at]を@に置き換えてください)

第116回ロボット工学セミナー『フィールドで活躍するロボット技術』(10/31開催)

フェア・イベント 2018/10/12

第116回ロボット工学セミナー『フィールドで活躍するロボット技術』 が、2018年10月31日(水)に開催されます。

セミナー口上

宇宙,海底,災害現場,原発等,人が直接立ち入ることが困難な環境ではロボットによる作業が必須であり,確実にミッションを遂行できることが求められています。一方で,一般環境で利用するロボットと比較して,未知環境でセンシング,動作制御,遠隔操作等をする難しさもあります。本セミナーでは,フィールドで使える強いロボット技術の最新動向,ニーズと課題の抽出から実用化までの取組み事例をご紹介いただきます。


フィールドで活躍するロボット技術
開催日
2018年10月31日(水)10:30~17:00(開場10:00)
開催地
中央大学 後楽園キャンパス 5号館3階5336号室(東京都文京区春日1-13-27)
中央大学 後楽園キャンパス [交通アクセス]
中央大学 後楽園キャンパス [キャンパスマップ]
「後楽園駅」(東京メトロ 丸ノ内線/南北線)徒歩5分
「春日駅」(都営地下鉄 三田線/大江戸線)徒歩6分
定員
会場参加:130名、ネット配信参加:20名
(どちらも先着順、定員になり次第締め切ります)
オーガナイザー
小林 亮介(株式会社 日立製作所)
講演内容
第1話 海中で活躍するロボット技術の最新動向と今後の展望
東京大学 巻 俊宏

 海中観測のニーズは産業、防衛、サイエンス、捜索救助と多岐に渡りますが、人が直接アクセスできないため、各種の海中ロボットが活躍している。本講演では、海中ロボットの代表的な3種類である有人潜水艇(HOV: Human Occupied Vehicle)、遠隔操縦ロボット(ROV: Remotely Operated Vehicle)、自律型海中ロボット(AUV: Autonomous Underwater Vehicle)それぞれの概要を述べるとともに、海中におけるロボット技術の課題を説明する。中でも、無索かつ全自動で活動可能なAUVは、新たな海中探査ツールとして注目されている。AUVの最新動向を詳しく紹介するとともに、当研究室における研究事例として、ホバリング型AUV Tri-Dog 1およびTri-TON 2による海底画像マッピング、海底ステーションへのドッキングおよび非接触給電、そしてローコストAUV HATTORIについて紹介する。

第2話 フィールドロボット技術の動向と今後の課題
東京大学 淺間 一

 現在、人工知能とともにロボット技術が再び注目されており、ロボット技術の需要は、産業用ロボットからサービスロボット、さらにはフィールドロボットへと展開しつつある。フィールドロボットとは、陸海空の様々な屋外環境において移動しながら調査、運搬、作業などを行うロボットである。本講演では、開発が進められている様々なフィールドロボットの技術開発動向について述べるとともに、福島第一原発の廃炉、災害対応、社会インフラの点検などにおける具体的な例を紹介し、フィールドロボット技術の社会実装をさらに進めるうえでの課題や、その解決に向け、現在行われている様々な取組みについて述べる。

第3話 原子力発電所で活躍するロボット技術の変遷 ~通常運転時の定期点検用から廃止措置用まで~
日立GEニュークリア・エナジー株式会社 岡田 聡

 原子力発電所で活用するロボットは、元々、プラントの健全性を維持するための点検や運転中の監視用途として開発されてきた。特に、点検用のロボットは、耐放射線性は考慮されるものの、点検規格に従った仕様が必要とされた。震災後は、福島第一発電所の廃止措置を進めるために、様々なロボットが考案された。作業の種類、環境条件、寸法制約等、様々なニーズに応えるため、短期間で多種多様なロボットを開発し、実機に適用してきた。本講演では、震災前に開発された通常運転時の定期点検用ロボット、震災後の福島第一廃止措置用ロボットを中心に、原子力発電所で活躍してきたロボット技術の変遷を紹介する。

第4話 フィールドで活躍するロボット技術の実用化 ~大学からベンチャーへの展開~
株式会社ハイボット 広瀬 茂男

 東工大に奉職中、発表者は荒れ地を自在に動き回るヘビの動きに魅了されてヘビ型ロボットの開発を始めた。そして、4足歩行ロボット、クローラ型ロボットなどの多様な種類のロボット開発を行った。大学を離れて大学発ベンチャーの社長になってからは、さらにそれらを実用的なロボットに展開する試みを行ってきた。本講演では、これまで開発してきた、ウォンバットの巣穴の調査や福島第一原発の瓦礫の状態調査に使われたヘビ型ロボット、シンガポールのレスキュー隊に採用された災害現場探査用のヘビ型クローラロボット、狭隘な排水管の泥の中で調査作業を行ったヘビ型クローラロボット、福島第一原発1号機の瓦礫状態の探索に使用された長さ4mのヘビ型ロボットアーム、高圧電線の点検用に開発しているロボット、さらに地雷の探査を行うロボットなどの開発事例を紹介する。そして、真に社会に貢献出来るロボット開発を行う上での留意点をまとめる。


参加申込は下記WEBページにアクセスの上、手続きをお願いいたします。
第116回 フィールドで活躍するロボット技術 (10/31開催)

その他のセミナー開催情報は下記よりご確認ください。
日本ロボット学会 ロボット工学セミナー


本件に関する連絡先
一般社団法人 日本ロボット学会 ロボット工学セミナー係
〒113-0033 東京都文京区本郷2-19-7 ブルービルディング2階
TEL 03-3812-7594 FAX 03-3812-4628
seminar[at]rsj.or.jp([at]を@に置き換えてください)