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渋谷マルイのI.G.ストアに、コミュニケーションロボット「タチコマ」が登場。予約した商品の受け渡しをしてくれる

ニュース 2016/12/22

12月16日の本ブログでもお知らせしましたが、株式会社プロダクション・アイジーは、株式会社karakuri productsと協力して、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズのキャラクター「タチコマ」を活用した接客サービスの実証実験を開始します。実証実験の会場はプロダクション・アイジーのオフィシャルストア「I.Gストア」ならびに「I.Gストア出張店」となります。

これは、「攻殻機動隊S.A.C. 1/2サイズ タチコマ リアライズプロジェクト」の一環として進められるもので、すでに配信がはじまっているスマートフォンアプリ「バーチャルエージェント・タチコマ」で予約購入をした商品を、店頭にいるリアルエージェント・タチコマから受け取ることができるというものです。アプリでユーザーが育てたタチコマは、店頭のタチコマと同期させることができるので、自分が育てたタチコマと現実世界で会うことができます。親密な関係になっていれば、店頭のタチコマが名前を呼んでくれるかもしれません。

実際には、アプリで予約購入をしたあと、引取期限以内に店頭に行き、指定の場所にスマートフォンを置くことで、ユーザー情報がサーバーにアップされ、それがリアルエージェント・タチコマに送られます。リアルエージェント・タチコマはそれによりユーザーが予約購入をした商品を持ってくるそうです。

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アプリで商品を予約購入して、店頭に行き、指定の場所にスマートフォンを置きます。そうするとタチコマがその商品を持ってきてくれる、という手順になるそう。なお、タチコマは荷物を把持できないため、商品を載せた荷台を押して運んでくるということになるそう。

この実証実験は、経済産業省の平成28年度『ロボット導入実証事業』の一環として行われるものです。実験の目的としては、ロボットを活用することで店舗の集客や売上にどれだけ貢献するかの検証や、ロボットを活用するためのインフラの検証などを行っていくそうです。

実際にタチコマに会えるのは、以下の場所と期間になります。

■渋谷マルイ7階「I.Gストア」
 住所:〒150-0041 東京都渋谷区神南1-22-6
 期間:2016年12月23日-2017年1月15日(予定)
※商品受け渡しサービスの開始は12月23日から変更になっています(開始時期は現在調整中)。タチコマ自身は展示スペースにいるので、写真撮影などは可能です。

■アジア太平洋トレードセンター「I.Gストア出張店」
 住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北2-1-10
 期間:2017年1月19日-1月30日(予定)

※2017年2月3日から2月12日までの期間でも、大阪での実験をと予定しているそうです。

コミュニケーションロボット「タチコマ」による商品受け渡しサービス実証実験が開始 アプリで育てた「タチコマ」が実店舗で接客

ニュース 2016/12/16

株式会社プロダクション・アイジーは、株式会社karakuri productsと協力し、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズの人気キャラクター「タチコマ」を活用した接客サービスの実証実験を12月23日より開始する。

この実証実験は「攻殻機動隊S.A.C. 1/2サイズタチコマリアライズプロジェクト」の一環として進められるもの。内容としては、karakuri productsが12月16日より配信するスマートフォンアプリ「バーチャルエージェント・タチコマ」内で、タチコマをユーザーが育成する。そのタチコマを、店頭のリアルエージェント・タチコマに同期させることで、自分が育てたタチコマと現実世界で会うことができるというもの。具体的には、以下のような内容となる。

「バーチャルエージェント・タチコマ」
スマホ上のタチコマに、テキストや音声を使って言葉をなげかけることで、タチコマのメモリを解析、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」劇中の記憶を、スマホ上のタチコマに取り戻すという内容。劇中の名台詞などをタチコマの声で楽しめる。
また、タチコマとの会話やユーザーの行動により性格が変化し、タチコマが拾ってきたアイテムの一部で、タチコマ自身をデコレーションすることもできる。ユーザー好みのタチコマが育成できる。

リアルエージェント・タチコマによる接客の実証実験
アプリ内では、タチコマから「I.Gストア」ならびに「I.Gストア出張店」の商品の予約が可能で、商品を予約し、キャンペーン期間中にお店に行くと、店舗内のリアルエージェント・タチコマとバーチャルエージェント・タチコマが同期することができ、ユーザーが育てたタチコマから予約購入商品を受け取ることができる。

【実施店舗・期間】
■渋谷マルイ7階「I.Gストア」
住所:〒150-0041 東京都渋谷区神南1-22-6
期間:2016年12月23日-2017年1月15日(予定)

■アジア太平洋トレードセンター「I.Gストア出張店」
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北2-1-10
期間:2017年1月19日-1月30日(予定)

※2017年2月3日から2月12日までの期間でも、大阪での実験をと予定している。

「リアルエージェント・タチコマ」
仕様:アプリ連携型 コミュニケーションロボット「タチコマ」
サイズ:約1500×1400×1100mm
重量:約65.0kg
制御:テレオペレーション方式、半自律制御

「バーチャルエージェント・タチコマ」
デベロッパ:株式会社karakuri products/株式会社カヤック
対応OSバージョン:iOS9、iOS10
対応端末:iPhoneSE/6/6s/6 Plus/7/7 Plus
料金:無料(App内課金あり)
ダウンロードURL
https://itunes.apple.com/us/app/id1179820147?ls=1&mt=8

羽田空港でロボットの公開実験が開始 「Haneda Robotics Lab」第1期採択事業者17社のロボットが登場

ニュース 2016/12/15

羽田空港を管理・運営する日本空港ビルディング株式会社は、政府がすすめている「改革2020」プロジェクトの取組みのひとつとして、国土交通省および経済産業省と連携して実施する「Haneda Robotics Lab」を開設し、ロボットの技術検証を目的に羽田空港でロボット(プロトタイプも含む)の実験導入を行う「羽田空港ロボット実験プロジェクト2016」を開始。9月より公募を行い(9月20日?10月13日)、第1期の採択事業者を決定、12月14日に発表した。採択された17社のロボットは、12月15日から羽田空港国内線第2旅客ターミナル 出発ロビーでの実証実験に参加する。

haneda_all.jpg記者発表に参加したロボット(15台)と羽田空港の従業員のみなさん

今回公募されたのは清掃ロボット、移動支援ロボット、案内ロボットの3つのカテゴリー。応募数はカテゴリー全体で23社あったそうだ。採択されたのは、清掃ロボットが4社、移動支援ロボットが5社、案内ロボットが8社。具体的には以下のようになる。

【清掃ロボット】
「F.ROBOCLEAN」フィグラ株式会社DSC_0370_web.jpg

「ROBO Cleaper」中西金属工業株式会社DSC_0521.JPG

「SE-500iXII」アマノ株式会社DSC_0499.JPG
「Windowmate」NGP-FOTEC株式会社DSC_0446.JPG

【移動支援ロボット】
「CarriRo」株式会社ZMPDSC_0438.JPG

「INMOTION R1EX」株式会社A.M.Y.クリエイティブDSC_0466_web.jpg

「TUG」株式会社匠

「UNI-CUBβ」本田技研工業株式会社DSC_0510_web.jpg

「WHILL NEXT」WHILL株式会社DSC_0496_w.JPG

【案内ロボット】
「Airport Concierge CAIBA」株式会社インディ・アソシエイツDSC_0532_web.jpg

「Double2」BRULE Inc.DSC_0460_web.jpg

「EMIEW3」株式会社日立製作所DSC_0535_web.jpg

「MINARAI」株式会社NextremerDSC_0526_web.jpg

「Pepper」ソフトバンクロボティクス株式会社DSC_0479_web.jpg

「SQ-1H」SEQSENSE株式会社DSC_0437_web.jpg

「Reborg-X」ALSOK総合警備保障株式会社

「RoBoHoN」シャープ株式会社DSC_0530.JPG

実証実験の実施期間は2016年12月15日から2017年2月13日までを予定している。カテゴリー別に期間が分かれており、清掃ロボットは12月15日から12月22日まで、移動支援ロボットは1月10日から1月23日まで、案内ロボットは1月24日から2月13日までとなっている。場所は羽田空港国内線第2旅客ターミナルの出発ロビー(2階)の南側。保安検査場Dの近くに設置されている実験エリア(面積は約400平方メートル)で行われる。実施時間帯は基本的に10時から16時30分。
実験内容は、空港という不特定多数の利用者が行き交う公共機関での実運用を想定し、ロボット自体の安全性、公共機関での稼働についての安全性、導入効果の検証の3つのフェーズを想定している。
例えば、フェーズIのロボット自体の安全性についての実験は、事業者による操作で、室内や夜間のターミナル内における稼働テスト(走行安全性)を行う。デモ審査を通過すればフェーズIIの公共機関での稼働についての安全性についての実験に移り、日中のターミナルで、事業者だけではなく、空港従業員による操作で稼働テスト(走行安全性)を行う、といった内容になる。

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「Haneda Robotics Lab」の2020年までの活動計画(全体イメージ)

「Haneda Robotics Lab」プロジェクトがはじまった背景として、羽田空港の旅客数が増えており、特に国際線のニーズが増えたことで海外からの旅客が増加、より多様なサービスを求められるようになっているという状況がある。それにしたがって、羽田空港全体の従業員数も増えてきているが、日本は労働生産人口の減少が予想されており、ロボット技術の活用による課題の解決が期待されているのだ。
プロジェクトの目的としては、日本の玄関口である羽田空港から、日本の技術を発信すること、空港利用者に対して、安心・安全・便利を前提とした良質なサービスを提供すること、空港の従業員がより健康的に働きやすい環境を作り出すこととしている。その先には世界に先駆けた、空港におけるロボット技術活用の未来図」、つまり新しい空港運営の未来像を作り出したいとのこと。
実証実験を通じてロボットが活用できる領域がどこなのかを研究し、利用者の利便性と生産性の向上が期待できる作業はロボットを導入、人間が行うことで利用客が安心感を得られる業務や、人間の感覚を必要とする業務には人的資源を集中させ、サービスの品質を向上させたいと考えているそうだ。また、人間とロボットが協力して行うほうが良い業務についても精査していく。
将来的にはサービスレベルの向上だけでなく、コストの削減にもつなげたいとしている。専門的なスキルを持つスタッフが、長く働くことができる環境を作り、人材流出の防止や、再雇用、再教育にかかるコストを最小化するために、ロボットを活用したいと考えているとのこと。
そのため、現在あるさまざまなロボット技術を、年間7500万人以上の利用者がいる羽田空港という公共空間で実験を行い、国と連携することでルールを策定することを目標としている。東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には、空港内でロボットが利活用されている状態を目指していくとのこと。

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2020年の実現を目指している、空港内でロボットが利活用されているイメージ